【英語だと全然違う】化学の用語集①

研究, 英語

 

留学に来て今まで散々化学の勉強をしてきたのに、しかもほとんど化学用語カタカナなのに全然通じない、そんなことが多々ありましたのでご紹介します。今後もシリーズ化して増やしていければなと思います!!

1、本日の用語

そして今日の用語はこちら↓

即思いついたのがこれだったのでまずは以下の用語を紹介します。

本日の用語

ロート(分液ロートとか、滴下ロートとかいろいろ)

Xylene(キシレンと読みます。)

王水(おうすい)

メスシリンダー

三角フラスコ

なんじゃそりゃって思う人も是非最後まで読んでみてください。

 

2、用語の日本語解説

それではまずこれらの日本語の用途や意味を紹介します。

 

2-1、ロート

これです。おそらくみなさんご存じだと思いますが、液体注いだり、下が細くなってるやつです。

説明するまでもないと思いますが一応画像をつけておきます。

 

 

2-2、キシレン

キシレンは下のような構造を持った化合物で、高沸点の溶媒などによく用いられます。

キシレンと言っても置換基のつく位置によってo-,m-,p-があります。高校生くらいで習うと思いますがオルト、メタ、パラといいます。

 

2-3、王水

王水!!聞いたことない人ある人いると思いますが、なんか響きかっこよくないですか?

ちなみになんで王水かというと酸性の水溶液の中で最も強い酸化力を持つからです。

塩酸とか、硝酸とか硫酸とか聞いたことがあるかと思いますが、これらは金や白金(プラチナ)などの金属を溶かしません。溶かすというよりは酸化させてイオン化させることで水に可溶にするというのが正確ですかね。

ちなみに人の皮膚って弱酸性なので汗をかくと金属を溶かす場合があり、金属アレルギーの人はそれで痒くなったりしますよね。でも金とか白金だったら大丈夫!それは弱酸では基本的に金や白金などの金属は溶けないからです。

まぁそれで話を戻すと、王水は金や白金をも溶かしてしまうのです。そのため化学の研究室では取れない汚れを取るのにこの王水を使うこともあります。とにかく簡単に作ることができ、金属をなんでも溶かしてしまうのでまさに水の王で王水ってことなんでしょうかね。

王水は濃塩酸と濃硝酸を3:1の体積比で混合するとできます。危ないので理科の実験室等で絶対にやらないでください。

 

2-4、メスシリンダー

これはさすがにみんな使ったことあると思いますが、あれです。正確に体積を計るための道具。

理科のテストで溶液を入れると外側が少し高くなって、真ん中のくぼみになっているところを読むんだよって問題良く出ましたよね。。。。

メニスカスっていうんですが、今となってはそんな用語いつ使うんやって話です。ちなみに毎日のようにメスシリンダー使いますが一切メニスカスなんて言葉を聞くことはありません。

 

 

2-5、三角フラスコ

いうことはありません、もう化学と言ったらこれでしょう。よくイラストとかに使われるやつです。

 

3、英語での呼び方

 

それではさっそく先ほど紹介した単語の英語での呼び方を紹介します!

知ってたよ!!って方もいるかもしれませんが、僕にとってはかなりのカルチャーショックでした。

 

3-1、ロート

Funnel (ファネル)と読みます。

まぁさすがにこれは知ってましたが、ロートってカタカナなのに英語じゃないの!?って話ですよね。

まぁ漢字として漏斗と書くのでまぁ納得と言えば納得ですが、、、

そして分液ロートはSeparatory funnel (セパラトリーファネル)

滴下ロートは Dropping funnel と言いますね。

まぁこの辺は訳としては妥当ですかね。

 

3-2、キシレン

はいこれです。僕がこっちに来て本当にジャパニーズイングリッシュを恨みました。

キシレンです。キシレン、、Xylene と書きます。

なんて読むと思いますか????

 

僕が一緒に研究している学生にキシレンといったら、は????と言われました。

スペルを言ったら

「Ahhhhh~~~~~, Xylene(ザイレン)

と言われました。そうなんです「ザイレン」と読むらしいです。

全然違うやん!!!!
キシレンってどこからきたん??って感じでした。

またこれも一つ勉強です。。。

 

3-3、王水

これ僕のお気に入りです。

王水だからKing water?? これでも化学者になら一応通じます。

おそらく語源がそういう意味なんだと思います。

読み方は「Aqua regia (アクアリージャ)」

アクアリージャ、海外の人に読ませるとほぼ伸ばし棒の音はないです。

アクアリジャって聞こえます。

かっこよくないですか?なんか古代エジプトの王みたいな名前で僕は気に入りました。

 

3-4、メスシリンダー

うん、これもですね。メスシリンダーはメスシリンダーでしょう。

と思ってたけど全然違いました。

正解は「Graduated Cylinder(グラヂュエイティッドシリンダー)」

ほ????卒業した????

海外では学部生をUndergraduate Students, 修士以上をGraduate Studentsと呼ぶのですが

Graduated、、、、と思って意味を調べたら「目盛りを付けた」という意味があるそうな、、、

全然知りませんでした。

 

3-5、三角フラスコ

でました、みんな大好き三角フラスコ!!!

三角だしトライアングルかなぁ?とか思ってたけど。

「Erlenmeyer flask(アーレンマイヤーフラスク)」

先頭がEなので完全に「あ」の発音ではないですが、こう読みます。

じゃなくて、聞いたことない!!!!一番の衝撃でした。

たまに化学系の研究室ではマイヤーと呼ぶこともあるんですが、正式名称知らなかった、、、、。

 

4、まとめ

いかがでしょうか、本当に知らない言葉がどんどんでてきてカルチャーショックを受けています。

でも意外と響きがかっこよかったり、ちょっと知ってると周りに自慢できたり(範囲はかなり限定されますが笑)

もし興味があれば是非覚えてみてください!

それではまたこのシリーズでお会いしましょう。

 


:)