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④水質維持 → メンテナンス方法

採集魚の飼育は餌付けから始まりますが、この餌付け行為は通常の飼育よりも飼育水の汚れが激しい為、水質維持を図る為には、通常のシステムよりも一層のこと濾過機能の確立と濾材の容量を確保しなければなりません。
この餌付け作業をおこなう水槽が上部式濾過や外部フィルターで頑張っていたり、水槽に隔離ケースをぶら下げる方法で餌付けをおこなっているのでしたら、速やかにシステムの改良をおこなった方が良いと思います。この状態で毎年多く者採集魚を持帰っても生存率は恐らく50%(生存率の内容は「飼育技術の測定」にて記載 http://blogs.yahoo.co.jp/uchidasantinoumi/28025587.html)を超える方は殆どいないと思われます。
生存率を維持し、長期飼育のコツは、濾過容量が確保されたオーバーフロー水槽で飼育設備をシッカリ確立させ、持帰り数は少ないほど確実に生存率はアップします。(生存数を確保する為に多くの採集魚を持ち帰っても逆効果です。)
過去に於いて上部や外部濾過で餌付けをおこなう場合として、メンテナンス頻度(水換えは最長でも50%/週)を高める必要性がある点を記載していましたが、マメに手入れを実行できる方であれば生存率維持の可能性はあるものの、相当な手間隙が掛かり、なかなか現実的ではありません。その為、何度も繰り返しになりますが、長期飼育達成への第一歩はシステムの確立になってくるワケです。ここで曖昧な記述をしてしまうと成功への道のりは遠いにも拘わらず、不本意な飼育設備で頑張ってしまう人が出てしまうと申し訳ないので単刀直入に申し上げますが、餌付けに於いて毎週メンテナンスを確実に実行できる人以外は上部・外部濾過共不向きです。
私や仲間の一般的な考えでは、学習能力のある方であれば、1~2年同じことをやってダメであれば、成功獲得の為、抜本改革をおこなうのが普通ではないかと思いますが、決してそうではない方(何年も同じ上部や外部で失敗を繰り返し続ける)がいることには驚きました。
また、オーバーフロー水槽を所有していたとしても、飼育知識が不充分な為、生存率が50%程度の採集家も多く存在しているのが現実です。

上記の通り、採集家として採集魚飼育の基本は飼育設備の確立であり、その設備とは最低限オーバーフロー水槽で構築することです。先ず、ここまでが一流採集家への道のりとしての登竜門と言っても良いでしょう。
次に重要なのが本章のタイトルである「水質維持=的確なメンテナンスの実行」となります。
餌付けの基本は冷凍アサリを使ってスタートしますが、この餌付け行為は飼育水の汚れが半端ではありません。
餌付け専用水槽では、通常の水槽における濾過容量(濾材容量は水槽の20%確保)よりも更に濾過容量を確保する必要があります。餌付け水槽の濾材量は水槽容量の30%あると理想的です。
その様に濾過機能がシッカリ確保していれば、水換えは月一回でも対応できますが、できれば2週間毎に水量に対し1/3の水替えをおこなった方が堅実です。
一番重要なのが、物理濾過のウールマットのメンテです。餌付けは食べ散らかしが非常に多く、その食べ散らかした残存物がウールマットに大量に付着するので、そのまま放置を続けるとその残存物が腐敗することによってアンモニアが大量発生し、飼育水は一気に汚れてしまいます。
その為、ウールマットは1週間毎に水道水による殺菌洗浄、若しくは交換する必要があります。


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