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今回は、ミズタマハゼのご紹介ではなく、底砂について記してみます。^^
水槽に底砂を敷かれていらっしゃる方が多いかと思いますが、底砂を敷くことについて美感上良好ではあるものの、水質に敏感である魚種であるほど底砂に堆積した不純物の影響による水質悪化によって発症は起こりやすいものです。それを防ぐ為には定期的に底砂に堆積した不純物を除去する必要があるワケです。
そこで当方では月に一回の水換えの際、生体を全て水槽外に一時隔離した上で底砂を攪拌し、底砂に沈殿した不純物を除去させるようにしています。
この水換え毎における生体隔離について、固体へスレを与える要因となる為、常識的な行為ではないとお考えの方も多いと思いますが、当方では長年この方法を用いてメンテナンスをおこなっているものの、スレになってデメリットが生じたと感じたことはなく、逆に水質の維持が図れ、チョウチョウウオを筆頭にベストなコンディションで飼育できているものと実感しています。
その魚を主体とした水槽における底面に敷き込む底砂の厚さについてですが、魚から発生される大量のアンモニアなどを濾過する為には、ナチュラルシステムなどにおける底砂での濾過では機能が賄いきれないものです。その為、魚を主体とした水槽では、適した濾材量を確保したウェット槽による強制濾過が必需であり、底砂は意匠的なものと割り切ったうえで定期的なメンテナンスが行ない易い様、極力1~2cm程度に抑えることが好ましいと判断しています。
次に底砂のサイズについてですが、画像同様に一般的にはSSSサイズの粒が一番小さいサイズの砂を使用している方が多いと思います。当方のメイン水槽ではオーバーフロー吸引口からの砂の巻上げを抑制させる為(吸引口は出来るだけ底面近くが効率が良い)にSSSサイズは避け、SSサイズのサンゴ砂を敷いています。
画像の水槽を設営する際、手配していた問屋でSSサイズを取り扱っていなかった為、仕方なくSSSサイズを敷きこんでいますが、実際OF吸引口からの砂の巻き上げがかなり生じています。また、底砂の攪拌メンテを行なう際も、水流に乗ってしまいOF吸引口へと流されてしまいます。
SSサイズの大きさであれば水流に流されることもなく、またベントス食性のハゼも底砂を口で銜え弄くることができるギリギリの大きさである為、常に底面は苔の発生を抑えられ綺麗な状態を維持することができるようになります。
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