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③正しい餌付方法(餌付け時における混泳メンバー)~前編

採集後の飼育において、誤った認識が定着されているケースが多いようです。
先ず、「豆チョウは体力がないので餌付けが難しい。」と頻繁に聞くことがありますが、これについては正しい解釈ではなく、豆チョウに適した飼育がなされていれば、決して難しいことはないものです。
初夏から8月中旬に掛けての時期は、1円玉~10円玉サイズのチョウ(通称:豆チョウ)が水深30cm未満の潮溜まりや漁港の岸壁で沢山採集できますが、前項でも記した様に同一種を含め多くもの採集魚を持帰り、それらを単層型の水槽で複数飼育すると、激しいイジメ行為によって弱者を死に至らせてしまう、云わば人為的な飼育ミスが原因となっています。
この回避策としては、区分けされている水槽の1ブースに一種一匹として合計3~5匹程度に抑え、弱者の位置づけとなった固体は、空きスペースに避難させ単独養成する必要があります。この行為を怠り放置し続けると、弱者は現状を維持できずに死に至ってしまいますので、予め飼育スペースには余裕を持ち、イジメなどのアクシデントが発生した場合に対処できるように飼育環境を構築する必要があります。これが生存率を維持させる一つの方法論でもあります。
次にトゲチョウとフウライとの相性についてある海水魚雑誌までもが「同居不可能種」または「フウライは他種チョウとの混泳には向かない」とまで言っていましたが、これについても、飼育者が相性毎における飼育方法を理解出来ていれば、この二種同士、及びフウライと他種チョウとの混泳も難しいものではありません。ただ単にこの筆者が誤った知識及び、経験が不充分であった為の間違った記載内容にすぎませんでしたが。。。
このトゲチョウとフウライの二種は近似種であるがゆえに、混泳方法を間違えてしまうと同居に失敗することもある種類であると当方でも認識しています。
当方における混泳術を記しますと、同居開始時点においてお互い優劣のついていない状態から同居をスタートさることが重要です。少しでもトゲが優位な環境下としてしまうと、フウライを激しく攻撃してしまいますので、同居開始については、同一日時に採集した個体同士として、一ブースにトゲとフウライを1対とします。できればトゲよりフウライの固体サイズが若干でも大きい方が確実です。
この手法によって、知人の餌付け水槽では、4区画のうち3区画にてトゲとフウライの一対同士で同居を開始し、その3対の全てが1年を超える混泳に成功させた実績があります。


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