首記タイトルについて、混泳方法説明のリクエストがありましたので記します。
チョウの中でも「フウライ」は温厚な性格の持ち主である為に飼育が難しいと言われ、ベテラン飼育者においても長期飼育ができていないケースも見受けられる種類でもあります。その為にか、この「フウライ」と「トゲチョウ」の同居は困難であるとも言われています。
トゲとフウライは比較的に採取が容易な種類ですが、多くの採取家でも飼育上においては、最終的にトゲやアケボノだけが生き残ってしまうケースが良く見受けられます。
確かにトゲとフウライは近似種である為、他の種類よりはケンカし易い種類であると当方も認識していますが、現実的には適切な飼育をおこなえば同居は難しいものではないのです。
当サイトで紹介している「健太君水槽」では当方の完全フォローの基、一昨年採取したトゲとフウライを区分けされたスペース毎(60cm水槽内を4分割)に3セット飼育し、ケンカすることなくその全てが大きく成長しています。
この2種による飼育の注意点(採取直後)としては、
①同時期に採取した個体同士で、その大きさは「フウライ≧トゲ」とし、同時に飼育スペースに入れる。
これは、トゲよりもフウライを優位に持たせる考えですが、現実的にはフウライの方が小さくても飼育できていますので、トゲを先住者扱いにしないことの方が重要です。
②上記①の個体は、出来るだけ同一日に採取した個体としたい。
③スペース内にトゲとフウライは1対1として(出来るだけ他の種類は混ぜない)、ある程度お互いに成長するまでの期間(約3ヶ月程度)は強制的に集約させる。
④上記以外でトゲ・フウライ共、ある程度成長した同士の同居については、双方とも飼育環境に慣れていない別水槽(セパレーターの区分けでは不可)に一時的に集約し強制同居させる。(この期間は長ければ長い程良い)
上記の内容は、特別な方法をおこなっているものではありませんが、飼育の前提として区分け可能な餌付け水槽が必需であり、余裕をもったスペースで飼育することが重要です。
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