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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]中日新聞杯 サトノガーネット、大外一気で重賞初制覇

2019年12月8日 紙面から

ゴール前でラストドラフトをかわして優勝したサトノガーネット(手前)=中京競馬場で

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 「第55回中日新聞杯」(GIII・芝2000メートル)は7日、中京競馬場で行われ、8番人気のサトノガーネットが直線鋭く差し切り、重賞初制覇を飾った。頭差の2着に3番人気のラストドラフト、さらに首差の3着に2番人気のアイスストーム。1番人気のアイスバブルは9着だった。坂井瑠星騎手(22)=栗東・矢作、矢作芳人調教師(58)=栗東=はともに同レース初勝利。

 大外から矢が放たれたかのようにサトノガーネットが切れ味鋭く伸びた。道中は14番手。それも鞍上の坂井が押しながらのポジション。だが、4コーナーを回って外に出すとエンジン点火。ラストドラフトを頭差かわしたところが重賞初Vのゴールだ。

 「本当はもう少し前で運びたかったですが、促しても進まずに後ろから。でも、ひとつ前のアイスストームを目標にして競馬ができました。直線で外に出してからは、いつも通りの伸びでした」とエスコートした坂井が満足げに振り返る。

 素材は以前から高く評価されていた。だがカイ食いが細く、ここまで課題をひとつずつクリアしながら階段を上っていった。4歳の冬となって馬体が充実、体重の増減が少なくなり、素質開化へとつながった。

 「未勝利戦で初めてこの馬に騎乗させてもらった時から、ゆくゆくは重賞で戦えると感じていました。ここで結果を出せて良かったです」と坂井。中山競馬場で勝利を見届けた矢作師は「やはりズブい。まだ2000メートルでも短いね」とした一方で「ここならチャンスだと思っていた」としてやったりと笑顔を見せた。

 ゴール前、もつれにもつれた桶狭間の乱戦で、まず勲章を手に入れたサトノガーネット。次走は「オーナーと相談してからだけど、日経新春杯(GII・1月19日・京都・芝2400メートル)とかかなあ」と指揮官。大きな結果を出し、自信をつけたスタミナ派のディープインパクト産駒が、さらなる飛躍を誓った。 (大野英樹)

 

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