オールブラックスのように誰からも愛されるチームへ。来年1月開幕のラグビートップリーグ(TL)に向け、トヨタ自動車は7日、大阪市で、NTTドコモとW杯後初の練習試合を行い、相談役の「ディレクター・オブ・ラグビー」に就任したニュージーランド(NZ)代表のハンセン前監督が初視察した。日本代表の姫野ら3選手は出場せず、試合は22-26で敗れた。
ラグビー王国の名将に期待するのは、常勝チームを築くことに加えて魅力的な選手の育成だ。「オールブラックスの選手は誰もが魅力的で、その魅力を世界に発信している。トヨタも社内や地域、ファンに愛されるチームを目指しているので、そのためのアドバイスをもらいたい」と広報担当の山崎さん。
ハンセンさんは「3つのインターセプトで負けたけれど、選手の熱量と技術の高さは見せてもらった」と感想を述べた。母国に一度帰国し、1月に再来日する予定。「私自身も日本のラグビーを学ばないといけない。チームとは連絡を取り続け、指導陣を支えたい」
今季から指揮するクロン監督もNZ出身。王国仕込みでTL初制覇を目指す。