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【格闘技】

岩佐が王座に返り咲き 左ストレートさく裂11回TKO勝ち 米国での日本人KO戴冠は39年ぶり

2019年12月8日 13時49分

11回TKO勝ちし、雄たけびを上げる岩佐(AP)

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 ▽7日 ボクシングIBFスーパーバンタム級暫定王座決定戦(米ニューヨーク)

 元同級正規王者で1位の岩佐亮佑(29)=セレス=が同級3位で元WBOバンタム級王者のマーロン・タパレス(27)=フィリピン=に11回1分9秒TKOで勝ち、世界王者に返り咲いた。岩佐は昨年8月、2度目の防衛戦で僅差の判定負けを喫し、王座を失っていた。

 一進一退の展開が続いた末の11回、岩佐のカウンターの左ストレートが一閃(いっせん)した。1回転しそうな勢いで転がったタパレスは、かろうじて立ち上がったが足がふらつき、試合終了が宣告される。豪快な、文句なしのワンパンチKOだ。

 NBAネッツが本拠地とし、最大約2万人を収容するバークレイズセンターのど真ん中で、勝利の雄たけびを上げた。1980年7月の元WBAスーパーフェザー級王者上原康恒以来、39年ぶり日本人2人目の米国でのKO戴冠。ニューヨークでの王座奪取は初だった。

 2017年9月の初王座奪取前から「海外で活躍できる選手になりたい。スーパーバンタム級はそのチャンスがある」と話していた岩佐は米国で2連勝。一撃KOは、間違いなく米国ファンの心をつかむことだろう。中学1年で千葉県柏市の小さなジムに入門した岩佐が、この一戦でかつて語っていた夢をつかみ取った。

 

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