石川遼(28)=カシオ=は、有終の美を飾りそうな勢いの復調ぶりだ。17番パー5で190ヤードの第2打を6メートルに2オンさせるなど、第3Rは2つ伸ばした。プレー後は「これくらい寒い方が、難しくて面白い」と余裕の言葉も残した。
12番パー4でラフとバンカーを渡り歩いた末、1・5メートルのパーパットを残した。急な下りの難しいラインだったが、そっと打ち出してカップに沈めた。「これがヤマ場。大きいパーでした」と自画自賛。その後の2バーディーにつなげた。
夏場に2勝したが、秋は予選落ちを2試合続けるなど不調に。だが、今はドライバー、アイアンとも納得できるショットを打てているという。賞金王争いからは脱落したが、2打差の5位タイで迎える最終日に「優勝のチャンスはある」と鼻息は荒い。逆転Vなら単独での年間最多勝、そしてツアー最年少での生涯獲得賞金10億円突破となる。