この記事は 高専OBOG Advent Calendar 2019 の8日目の記事です。
誰
高専卒のべこ(becolomochi)と申します。現在の仕事はデザイナーです。
高専でデザインを学んだわけではなく、もともと絵を描いたりレイアウトを作ったりするのが好きでやめられず、そちらの道に進みました。
今日はそんなわけで自分の高専卒業から就職、大学のことについて書こうと思います。
高専にいる間
親に「大学進学はやめろ」と言われている中で無理にお金を出してもらって進学してもなと思い、就職希望に。
(やる気をなくしている状態だったこともあり奨学金取ってまで学ぶ気もなく…。)
就職担当の先生と折り合いがつかない。学校に届いた求人票を見ても働く自分がイメージでできない。
自分で新卒の求人をしている会社を探すことに。
(学校推薦?知らないなあ〜)
でも就職できた
印刷会社でDTPオペレーターになりました。 Adobeのソフトをプロがどう使ってるのかを知りたかったためです。
当初はWeb系にも行きたいと思っていたのですが、今後転職するにもWebから紙媒体への転職は時代的に逆行している気がしたのでまず先に紙に行ってみました。
それと、もうひとつ野望がありました。
大学に行きたい
やはりデザインを学びたかったので、芸術大学通信コースに入学しました。少し貯金もできてきた社会人になって3年目のときです。
ググって出てきた京都造形芸術大学に資料請求しました。
あと桑沢デザイン研究所の夜間も資料請求したんですが、地方在住で夜間に通うのはできないのでやめてます…。
本気なら会社辞めてみっちり大学行きなよとなるところですが、ざっくり言うとその勇気がなかったです。いま、多様な生き方が許されつつある中でゼロかイチかみたいな考え方は合わないと思いますし。
入学試験
京都造形は試験はなかったです。申請書に入学を希望する理由を書くような作文はありました。
授業料と期間
毎月の給料は多くなくてギリギリでしたが、授業料は貯金とボーナスでまかないました。
高専卒だと芸大でも3年次編入ができて単位免除が半分くらいあったかな。それでも働きながらだったので卒業まで4年かかりました。
学び方
普段は自宅学習で課題制作やレポートを書いて、月に1〜2回はスクーリングで東京まで通っていました。
シビアに評価されるので自宅課題は再提出もわりとよくありました。課題はいくつもありましたし、審査に1ヶ月くらいかかる中で1年に10回程度?の締め切りで合格しないと次の年に上がれない。
本気で取り組まないとでした。通信制だと一見ユルそうにみえますが簡単ではなかったです。(再提出で挫折する人も多そう。私も一度折れました。そして卒業が延びた…)
人に刺激を受ける
在籍している間、仕事の都合だったり家庭の都合だったりでフェードアウトする人が大勢いました。
逆に休学していたのを復帰してきた人もいましたし、流動的である意味とても風通しが良かったです。自分には合っていたように思います。
さまざまな地域に住み年齢も職業もバラバラな人が通うので、自分と違うターゲットに情報を提供するデザイナーという職業としてはこの経験はとてもよかったです。
親の意図を考えている
卒業が延びたわたしを見かねたお節介な親が1年だけ授業料をくれました…。今思うと、高専時代の自分自身は日々の授業やレポート提出を嫌々やっていて気持ちがとても疲弊していました(なのに部活の人たちと遊んでいるのがたのしかったw)
そんな感じだったので、遊んでばかりでやる気がないように見えていたんだと思います。だから親も大学進学するなと言っていたんだろうなーとか。
多分、そのまま高専上がりでその専門で進学していたらきっと大学のお金は無駄になっていましたね。。
まとめ
なんとか大学も卒業し、希望していたWeb系の仕事もやれました。
いま高専つながりでお仕事をいただくことも増えてきました。
PRになっちゃいますが、イラストを担当した『ゼロからわかる Ruby 超入門』の著者のおふたりも高専出身です。ぜひ買って読んでね(•ㅂ•)/♥
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高専卒業して社会に出てから、技術的・専門的なことと、それを学びたい・知りたい人をつなぐ架け橋的な役割の人ってそれほど多くないなって思いまして。
『Ruby超入門』は初学者向けの本で、高専時代に学んだプログラミングの知識を活かして親しみのあるかわいいイラストを書けたのが自分にはとてもよかったです。
引き続きそういうお仕事も続けていきたいです。
以上です。