【ペンギン村β】ひろゆき氏が立ち上げたサービス構成の凄さを解説

ペンギン村β ひろゆき 副業の知識
この記事は約7分で読めます。

にちゃんねる元管理人のひろゆき氏がペンギン村と題して、あらたなネットコミュニティをオープンしたとツイッターで告知しました。(以下引用)

サイトはこれ。-ペンギン村β

 

最初のうちは「ふ~ん」って気持ちで見ていたサービスですが、今後のネットサービスの形に革命をもたらすような斬新なアイディアが垣間見えたので、ここで解説します。

 

お知らせと補足

当記事は、ペンギン村のサービス自体に着想したのではなく、そのサービスが成り立っている仕組みに着眼点を置いています。

したがって、利用者側のメリットや、サービスを受けることで得ることのできる利点などに関しては触れていません。あくまでも開発者側にとっての「革新的なアイディア」を解説しています。

その点、ご了承ください。

 

*追記(2019年12月7日)
ツイッターにて、ひろゆきさん本人に当記事をシェアしていただけました。感無量です。

ひろゆきさんがペンギン村βを立ち上げた狙いに関しては、ペンギン村のサイト説明ページにも書いてあるのですが、本人のブログにも詳しく書いてありますので、登録の際の参考にしてみてください。

ひろゆきさんのブログリンクは当記事の末尾に貼っておきます。

 

追記(2019年12月7日)

続編書きました。記事の最後にリンク張っておきます。

 

サイト立ち上げの狙いとは?

本人曰く、

暇なときに一緒にテレビを見て感想を言ったり、
漫画を見て感想を言い合ったり、
相談事に載ったり、バカ話をしたり、
地域の近所の人とやるようなことを、ネット越しにやろうとする村です。

引用:ペンギン村とは。

気楽に仲間探しをすることができる新たなコミュニティとしてペンギン村βを立ち上げたそうです。

 

ペンギン村βについて

利用には1880円/月のサブスクリプションが必要です。

コミュニティに加入するメリットとしては、

  1. 以下サービスの容量無制限ストレージを利用できる
    1. Google Drive
    2. Gmail
    3. Google Photo

以上の特典をあげることができます。

このサービス、G Suite Businessに準拠しているみたいです。
つまり、ペンギン村に定額購読することによって、G Suite Businessのサービスをすべて利用することができます。

ちなみに、G Suite Business 自体はペンギン村を媒介せずとも、安値の1360円でサービスを受けることができるのです。
ひろゆき氏はどうして以上のようなサービスを立ち上げたのでしょうか?

ここに今回の話のミソがあります。

 

新たなオンラインサロンの形式としてのペンギン村β

ペンギン村βは、一見適当に立てただけのサイトに見えて、にちゃんねる創設者ならではの「新たな取り組み」を垣間見ることができます。

既存のオンラインサロンなどのサービスとは少し異なったアイディアで、ペンギン村は成り立っているようです。それについて解説します。

 

ペンギン村βの正体は、新しいサブスクリプションハックメディアである

サブスクリプションハックメディアなどと、ながったるい名称をつけてしまいましたが、これの意味を要約すれば、以下のようになります。

 

開発不要で様々なサービスを作ることができる手法

通常、他ユーザー向けに新たなサービスを打ち出す場合は、そのサービスの価値を見出す必要性があります。

例えばオンラインサロンで例えれば、

  1. 月額〇〇円で僕の知識をすべて共有します
  2. サロンに入会すれば、××のサービスを受けることができます

などと言ったものが「付加価値」です。

 

この付加価値というものは、お金を払ってまで手に入れたいモノである必要があり、自分の力で作りあげるためには膨大な時間や、ユニークなアイディアが必要になるでしょう。

 

ペンギン村βのおもしろい点であり、ひろゆき氏のアイディアが光っている点というのは、以上の付加価値と言ったものを自分の力で作る必要が全くない点です。

 

自分の力で付加価値を付与する必要が全くない

ペンギン村βは、そのサービスの大枠を「G Suite Business」に置いています。

 

つまり、サービスの付加価値のすべてをGoogleのサービスに丸投げし、そこに「気楽なコミュニティ」という言葉だけの価値を付随して立ち上げたコミュニティであります。この発想、やばいですよ。

 

ペンギン村βの仕組みを図解

わかりやすいように、ペンギン村βがどのように成り立っているのか図解します。

(画像準備中)

【前提】通常のオンラインサロンは自らのサービスに対して、何らかの付加価値を付与しなければ成り立ちません。

 

ユーザーはサービスに対して何らかの価値を見出しそれに見合った金額を支払い、入会します。

前述のとおり、付加価値を見出す作業はかなりの労力とアイディア力を必要としますから、サービスの開発者側からすれば、もっとも力を注ぐ点が「付加価値を見出す作業」です。

 

対してひろゆき氏が立ち上げたペンギン村βは、Googleのサービスをベースに置いているので、付加価値の付与に関してはGoogleへすべて丸投げしています。

 

オンラインストレージサービスという決定的な付加価値はGoogleに運営してもらい、自分はそのサービスに重ねて「気楽なコミュニティ」という新たな価値を付与するだけで、「完全に新しいサービス(ペンギン村)」が成り立ってしまっているのです。伝わりますでしょうか。

 

従来のオンラインサロンの形であれば、ペンギン村のサービスを立ち上げるために、オンラインストレージサービス面での膨大な投資が必要になります。

屈強なサーバー、サービス提供のためのストレージ枠をあらかじめ用意しなければペンギン村βは成り立たないのです。

 

繰り返しますが、その点をGoogle(既存のサービス)にすべて丸投げすることによってペンギン村βは成り立っています。

そのサービスを受けるためのサブスクリプション料金にプラスして、ペンギン村βの利用料をユーザーに支払ってもらう。そうすることで、ひろゆき氏にもある程度の利益が発生します。おそろしいアイディアです。

 

G Suite Business利用料1360円+ペンギン村利用料=1880円

 

まとめ:ペンギン村βを解説

つまるところ、ペンギン村βは、
既存のサービス(G Suite Business)の上に新たなサービス(ペンギン村)を重ねた、2重のサブスクリプション型サービスです。

この2重構造の最も賢い点は、すでに完成されているサービスへ、自分のサービスを上乗せすることにより、「安定かつユーザーのメリットが保証された形で」新たなサービスを打ち出すことができる点です。開発者側からすれば、これ以上ないメリットだと思います。

若者のSNS疲れなどが指摘されている現代において、もっと気楽に、肩の力を抜いたようなインターネットの使い方ができる場所として提供されたペンギン村βは、ある程度の層の支持を得ることができるでしょう。

 

ただし、「他者の批判」を厳禁としている以上、サービスが拡大していくにつれ、サービス規約の違反者を取り締まるのには苦労するかもしれません。

この点に関しては、有料コミュニティであるので、ある程度の治安は保てそうです。サービスが打ち出されて3時間しか経過していない以上、この先どうなるかは見通しが立たないところですが、ペンギン村βが巻き起こすオンラインサロンサービスの革命には目を見張る点があるかもしれませんね。

 

以上、雑多にはなりましたが、ペンギン村βの解説でした。

ひろゆきさんがペンギン村を立ち上げた背景を綴っているブログはこちらから

http://hiro.asks.jp/106341.html

 

ペンギン村の利用ユーザー視点のメリットをまとめた記事はこちらから

【ペンギン村β】ひろゆき氏が開発したクローズドSNSの使い方を紹介
12月6日にサービスが開始されたひろゆきさんによるペンギン村βの件です。 立ち上げ以降、クローズドコミュニティとして注目が集まっているものの、賛否両論でもあります。 今回はそんなペンギン村βの内情について、イマイチ入会の踏ん切り...

コメント

  1. No name より:

    GSB使ってないし興味ないけど、村に興味ある自分からすると
    付加価値の村に入るためにGSBに入る感覚

    • 綾瀬 郁弥 綾瀬 郁弥 より:

      それもまた面白い考えですね。
      ひろゆき氏のコミュニティの「おまけ」としてストレージが付いている。
      著名人ならではの現象だと思います。

  2. 横山緑 より:

    この記事だけじゃ判断できんな

    • 綾瀬 郁弥 綾瀬 郁弥 より:

      サービス自体と言うよりかは、サブスクリプション型のサービスにサブスクリプション型のサービスを上乗せする発想が凄いなぁと思ったのです。
      わかりにくくてすみません🙇

      •   より:

        もう少し「ヤバさ」の本質に踏み込んで欲しかったです。本人には怒られちゃうかもだけど。
        個人が容量無制限のストレージを使えて、閉ざされたコミュニティを使うっていうのは、つまり「良識ある人だけでシェアしましょうね」って事だと思うので。

        • 綾瀬 郁弥 綾瀬 郁弥 より:

          ひろゆきさんのペンギン村の良し悪しはあまり関係無く、サービス構成の発想が「やばい」と伝えたかったのです。

          通常、無制限のオンラインストレージサービスを立ち上げるのには膨大な金額が掛かります。
          その金額を、自身のサービスのベースにGoogleを置くことによって徹底的に削減し、恐らく初期投資ほぼゼロでこのサービスを作り上げたのではないかと思います。
          以上の点がペンギン村を巡るひろゆきさんのアイディアが光っている点であり、僕が知っている中では誰も行なって来なかったことです。
          (もっとも、既存の会社サービスにあやかる形ですので、発想はあったとしても、プライドが全くない個人しか実現することのできないアイディアです。)

          いずれにせよ、わかりにくいタイトルで申し訳ないです。
          今後修正を図りたいと思います。

          • なのや より:

            開発者側からのヤバさだけで利用者側からのヤバさが何も書かれていません。
            2chでどこかにアップロードして貼らないといけないコピペ作業が省略される程度にしか感じません。それともアングラ系をシェアするP2Pソフト的なヤバさでしょうか?
            技術系ならGithubで良いですし情報商材はタダで共有しても意味ないですし

          • 綾瀬 郁弥 綾瀬 郁弥 より:

            そもそも僕が言いたかったことは、開発側からのやばさです。
            本来、サービスに付随する付加価値を見出す作業には膨大な労力と時間がかかります。
            その作業を既存のサービスに丸投げすることによって省略し、しかもサービスとして成り立っている点がやばいな、と感じました。

            サブスクリプション型のサービスへサブスクリプションする、二重サブスクリプションサービスはこれまで存在しなかった全く新しいサービスです。
            それをポイ投げして成り立たせてしまう、ちゃっかり自分の利益も出しちゃうひろゆきさんが凄まじいですね、という話です。

            Githubも情報商材も本件では何の関連性を持ちません。
            そもそも、ストレージサービスに関しては、ペンギン村コミュニティ内に限った話ではなく、ペンギン村にサブスクリプションすることによって無制限のオンラインストレージを利用することができるという話ですので、仲間内でファイルを共有できるといった話でもないです。
            とりあえずペンギン村のホームページを熟読すればいいと思います。コメントありがとうございました。

  3. ななし より:

    思った内容の記事と違った。
    「このサービスを作ったひろゆき氏がいかに凄いか」ではなくて、「いかに消費者はこんなすごいサービスを受けられるか」に消費者の興味はあるのでは?またそんなすごいサービスを構築したひとこそが、すごい手腕を持つひととして賛辞されるべきでは?
    ひろゆき氏が手数を省略してサービスを構築したのはわかるけど、肝心のサービスそのものの魅力は感じなかった。わからないのはサービスそのものの魅力を伝えているわけでないこの記事をひろゆき氏がシェアしたこと。ひろゆき氏がいかに凄い手腕でサービスを構築しようがそれが魅力的なものでないなら入らない。
    悪く言いたいわけではないのですが、よくわからない両者のやりとりだと思う。

  4. 名無しマン より:

    そもそもどういうサービスか、というのが分からないからそこは概要だけでも説明してほしかったです。

    >既存のサービス(G Suite Business)の上に新たなサービス(ペンギン村)を

    このペンギン村の部分の概要が一番知りたかったので、逆に言えばここがどういうサービスなのかわからないと、メリットもいまいち伝わりませんでした

    とはいえ、他の記事でざっとSNSについて書かれていたので、それを読んでから本記事を読むと理解が深まりました!

    • 綾瀬 郁弥 綾瀬 郁弥 より:

      コメントありがとうございます〜
      追記しておきます!

      • 名無しマン より:

        個人的には以下の記事にある
        ・googleストレージ(これは本記事でもありましたが)
        ・googleハングアウトの招待

        の二点のことと、以下の説明だけで概要は掴めて、本記事の言いたいこともわかりました。

        ーーーーーーーーーーーーー
        基本的には、チャットルーム(2chで言うところの板)と、その中にスレッドを作る事ができます。
        チャットルームもスレッドも、村民なら誰でも作れます。
        ーーーーーーーーーーーーー
        https://milk78.com/?p=4874

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