神奈川県の行政文書を保存したハードディスク(HD)18個がインターネットオークションを通じて流出した問題で、警視庁捜査3課は6日、廃棄処理を請け負った情報機器会社「ブロードリンク」(東京)社員の高橋雄一容疑者(50=横浜市旭区)を、18個と別のHDを職場から盗んだとして窃盗の疑いで逮捕した。
捜査3課によると、高橋容疑者は容疑を認め、「2016年3月ごろから複数回盗んだ」と供述。「HDにどのようなデータが入っているのか知らなかった」とも供述しているという。
逮捕容疑は、3日午前6時40分ごろ、東京都大田区にある同社テクニカルセンターのデータ消去室に保管されたHD12個(時価計2万4000円相当)を盗んだ疑い。
被害に遭ったHDは不正閲覧を防ぐための暗号化がされていなかった。県は返却前にデータを簡易消去していたが、落札した男性は市販ソフトでデータを復元できた。(共同)