1972年私が入社した時の洋楽の次長。
CBSソニーはその4年前に設立されていて
大賀さんがソニー本社から連れてきた若手
松尾、井上、金井といういわゆる「三羽烏」の一人でした。
洋楽部長の野崎さんがアメリカのCBSを向いていたのに対して
金井さんは日本の制作宣伝を担当していました。
会社はまだ国内制作からヒットが出ていませんから
CBSソニーは洋楽を中心とした会社でした。
その「洋楽の顔」が金井さんでした。
ちょうどニューロックの時代、それを提唱し
前のブログにも書いたTシャツ&ジーパンを
推進したのも金井さんです。
堤さんの直接上司になります。
今から思えばまだ30そこそこの若者なんだけど
やけに威張ってたというか、オーラのあるダンディな次長さんでした。
ちょっとズボンの丈が短かったかも。
私はポルナレフのステッカーのデザインでダメ出しされました。
次長みたいな偉い人が何でこんな小さいモノまで
いちいち口を出すのかと思いました。
商品から販促物までモノづくりにこだわってたんですね。
その後ソニー・ファミリークラブという通販会社の社長などを
経て退社しますが、この通称FCの一事業部が
現在のソニー・ミュージックダイレクトの母体となったので
金井さんは洋楽の先輩であると同時に
今の私の仕事の大先輩にもあたります。
金井さんが好きなのはカントリーミュージックと車。
ずっと「カー・オブ・ザ・イヤー」の選考委員ですし
モナコやル・マンなどにも良く行っているようです。
それとグルメ。
これもかなりなものでこの日も会話の中で
「会社の近くに美味しい店はないでしょうかねえ?」
と聞くとすぐに
「グランドパレスの地下の「千代田」の寿司に行きなさい」
「京都で美味しい店に当たったことがないんです」
などと話すと
「ん?何を言ってる、祇園のいちよしに行きなさい」
さっきグランドパレスの「千代田」を検索してみました。
高いです
例えば和朝食が2200円ですよ。
夜は推して知るべし。
諏訪の花火大会が凄いからとわざわざ見に行く
持ち物やオーディオ、食器、ワインのウンチク
ゴルフ「東京ゴルフ倶楽部」の会員、スキーはプロ級
まあ、セレブというよりハイソサエティって感じかな。
エリートってこういう人のことですな。
世の中に多い成金やアホ二代目と違って本物だからカッコイイ。
でも今回お会いした時は18歳の愛犬を失った悲しみを
ずっと話してくれました。
それと奥様の介護のご苦労も。
今年70歳になるのにまだ色気のある金井さんを目標にしなきゃ!
このポケットチーフだって何十年も前からでお洒落だし
、、ん~でも相変わらず少し全体的にキザなとこはある。
写真はライトアップ・ショッピングクラブ(元ソニーファミリークラブ)の
現社長遠藤さんを挟んで、赤坂の京都料亭「菊乃井」にて。
遠藤さん、ご馳走さまでした。
金井さんと食事する時はお店選びが大変ですよね!