一点豪華主義!?ドイツ人家族のお金の使い方

こんにちは!ドイツに移住して、現在ドイツで子育て中のぱん田ぱん太と申します。
日々の生活や、ドイツで受けたで感じた文化差などをブログ「ぱんをたずねて2000里ちょい」で紹介しています。

さて、ドイツと言えば、まじめで秩序を大切にする人が多いイメージです。国際結婚だった夫も生真面目で細かい典型的なドイツ人。もちろん、お金の使い方にもこだわりがあるようで、財布のひもを締めたり、緩めたりするポイントも決まっていました。

今回は、そんなドイツ人家族のお金の使いどころについてお話します。

夫がお金をかけるポイントは質のいい食品

夫が最もお金をかけるポイントは食費です。

そもそもドイツは、食費や生活必需品にかかる消費税が7%と日本より低く、水やパン、バターやチーズなどの乳製品は日本と比較すると安いです。スーパーの種類や商品のメーカーにもよりますが、最安値の例を挙げてみます。※1ユーロ=120円で換算

  • ペットボトルの水(500ml)  25セント(約30円)
  • 缶ビール(500ml)      29セント(約35円)
  • パン(300g)         39セント(約47円)
  • バター(250g)        1ユーロ77セント(約210円)
  • チーズ(250g)        1ユーロ11セント(約130円)

また、外食だと、消費税は19%と高くなりますが、もともとの値段が手ごろで量も多いので、そこまでお金がかかりません。

特別なこだわりがなければ、日本より食費を節約できそうなドイツですが、夫は産地や栽培方法などにこだわって食材を選んでいます。

安いスーパーには絶対に行かないし、安さが売りのメーカーなどもってのほか。
町の市場に行く機会があればそこで新鮮な野菜を購入し、肉は肉屋、パンはパン屋と決まっていました。

食品は必ず国産か、食品によっては名産の国のもの。例えば、トマトならばスペインやイタリア産です。まだ、ドイツには「BIO」と呼ばれる、有機農産物だけを取り扱うメーカーがあります。ほんの少し割高ですが、質は確か。ドイツでは赤ちゃんの離乳食を手作りするときは、BIOの食材を使うようにお医者様から言われることもあるほどで、夫も好んでBIOの食材を選んでいました。

BIOの食品のお値段は、有機農産物だけあってお安めのスーパーと比べると、少し値が張るのがわかります。

  • ライ麦パン(500g)  2ユーロ99セント(約362円)
  • スナック菓子(125g) 2ユーロ19セント(約265円)
  • ソーセージ(180g)  4ユーロ49セント(約543円)

しかし、自分や家族の健康のため、食費にしっかりとお金をかけるのは夫のポリシーでした。その分、服や車は、安全で使い勝手さえ良ければいいという考えでぜいたくはしていません。

夫の両親はドイツ人らしい趣味にお金を惜しまない

そんな夫の価値観は両親から来たものかと思いきや、2人とも食品の質にはあまりこだわりがないようです。その代わりに、彼らにももちろんお金をかけたいものがあります。
彼の母は家を飾るお花、父は自慢の古い愛車です。

住まいは広い庭のある大きな一軒家です。立派な一軒家の外も中も花や木などの植物で彩り、数日に一度買い替えるとなかなかの出費です。特に義母がよく買うお気に入りの花はラン。店や季節にもよりますが、1本5ユーロ(約600円)ほどします。

もちろん買うときは1本ではなく、数本まとめて買い、窓際や食卓、庭に飾っています。彼女にとって、植物は食品などと同じような生活必需品なのです。

義父は自動車大国ドイツらしい趣味を持っていました。メルセデスベンツやポルシェなど、高級自動車メーカーでも知られる通り、ドイツには車の愛好家が多いです。義父もその1人で、30年近く大切に乗っている愛車のメンテナンスにお金を惜しみませんでした。

いまは手放してしまったのですが、当時はブレーキやエンジンなどをこまめに点検したり、よく洗車したりしていました。古い車だったので燃費もあまりよくなく、ガソリン代もかかっていましたが、愛車に乗り続けるためなら費用はまったく気にしていないようでした。

住まいを大切にする夫の従姉夫婦

市役所に勤めている夫の従姉夫婦も食品へのこだわりはありませんでした。ある日、誕生日パーティーに呼ばれて彼らの家に行くと、豪華な料理が並んでいました。しかし、聞いてみると食材は一般的なスーパーで買って、それほど値は張っていないとのこと。むしろ、食費にかけるお金は節約したいとまで言われました。食材にこだわる夫の手前、少し気まずい思いもしましたが、それもまた価値観のひとつですね。

そんな彼らがこだわるポイントは住まいです。きっちり節約するところで節約して、新しい立派な家で暮らしています。

まとめ

お金の使い方は人それぞれですが、夫の両親のお金の使い方にはドイツ人らしさを感じました。日本なら漫画やアニメなどのカルチャーにお金をかけるといったイメージでしょうか?

住んでいる国や都市によって、節約しやすいもの、お金をかけざるを得ないものなど違いがあるため、自分の環境や価値観に合った節約方法を見つけられたらいいですね。

家族の中だけでもこだわりの違いがありました。じゃあ、私は、どこにこだわろう?…ブランド服などには興味が無いので、子供の食べ物に一番こだわろうかなと思います。


プロフィール


ぱん田ぱん太
2013年にドイツに移住し、その後ドイツ人男性と結婚して2018年2月に息子を授かりました。絵日記ブログ「ぱんをたずねて2000里ちょい」にて、主にドイツでの生活や面白かった経験を8コマ漫画にしたり、ドイツ料理のレシピ、息子を主人公にした子供向けのオリジナル絵本などを毎日ご紹介しています。
 
 
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