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中国 黒龍江省との交流
概要
| 面積 | 45.48万平方km(日本の総面積の1.2倍。新潟県の36倍) | ||
|---|---|---|---|
| 人口 | 3,835万人(平成25(2013)年) | ||
| 民族 | 漢族、満州族、朝鮮族、蒙古族、回族、ダウル族、ホジェン族、キルギス族、オロチョン族 | ||
| 省都 | ハルビン(哈爾浜)市 | ||
| 交通 | 北京-ハルビン | 特急(京哈線) | 12時間 |
| 飛行機 | 1時間40分(毎日数便) | ||
| 新潟-ハルビン | 飛行機 | 2時間10分(週3便=水金日) | |
| 主要都市 | ハルビン(哈爾浜)市 | ||
| チチハル(斉斉哈爾)市 | |||
| チャムス(佳木斯)市 | |||
| 牡丹江市 | |||
| 位置 | 中国東北部、北東アジア地域の中心部。日本の北海道より北 | ||
| 気候 | 温帯・寒帯モンスーン気候 | ||
| 動植物 | 省を代表する植物 | ||
| 動物:東北虎、丹頂鶴、白鳥 | |||
| 植物:ライラック | |||
松花江(ハルビン市内)
新潟県との関わり
新潟市がハルビン市と昭和54年(1979年)12月に友好都市提携を行ったことを背景として、昭和58年(1983年)6月県議会・定例会において「中華人民共和国黒龍江省との友好関係促進に関する決議」が議決され、これに基づき同年8月友好提携が実現しました。
| 昭和49(1974)年 | 知事を団長とする第1次友好訪中団が訪中 |
|---|---|
| 昭和53(1978)年 | 知事を団長とする第2次友好訪中団が訪中 |
| 昭和56(1981)年 | 中国黒龍江省輸出商品交易会新潟県代表団訪省 |
| 昭和58(1983)年 | 友好関係促進に関する決議が県議会で議決 |
| 知事を団長とする第3次友好訪中団が訪中 | |
| 陳雷省長を団長とする黒龍江省訪日団が来県 8月5日 新潟市において友好協定締結 友好協定締結記念植樹 |
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| 昭和59(1984)年 | 黒龍江省人民代表大会常務委員会代表団受入開始 |
| 省留学生受入開始 | |
| 昭和60(1985)年 | 省医師等研修生受入開始 |
| 県議会訪中団を派遣開始 | |
| 昭和61(1986)年 | 県省青年交流事業を開始 |
| 昭和63(1988)年 | 友好県省提携5周年記念事業を実施 |
| 友好提携5周年「友好の翼」訪問団 | |
| 県省経済交流促進会議を開始 | |
| 平成元(1989)年 | 県職員派遣研修事業を開始 |
| 平成2(1990)年 | 省政府代表団(省長)を受入 |
| 県省定期会議を開始 | |
| 平成3(1991)年 | 県省スポーツ交流を開始 |
| 県省教育交流事業を開始 | |
| 平成4(1992)年 | 県省職業訓練指導者相互派遣事業を開始 |
| 県省水産研究者相互派遣事業を開始 | |
| 平成5(1993)年 | 黒龍江省からの国際交流員招致を開始 |
| 省中国語語学講師受入を開始 | |
| 友好県省提携10周年記念事業を実施 | |
| 黒龍江省投資環境調査を実施 | |
| 平成6(1994)年 | 新航路開設セミナーを実施 |
| 国民文化交流事業による県省高校生代表団の相互派遣を実施 | |
| 北東アジア地域自治体会議代表団を受入 | |
| 省婦人代表団を受入 | |
| 平成7(1995)年 | 新潟県訪中代表団を派遣 |
| 県省物産の常設展示場を相互に開設 黒龍江省産品常設展示場(三条市) 新潟県産品常設展示場(ハルビン市) |
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| ハルビン地方経済貿易商談会出展 | |
| 東方水上シルクロードによる第1船「同濱」が新潟港、直江津港に入港 | |
| 平成8(1996)年 | 技術協力可能性調査団を派遣 |
| 黒龍江省公安交通管理視察団を受入 | |
| 平成9(1997)年 | 新潟-ハルビン定期航空路開設決定 |
| 平成10(1998)年 | 中国産加工好適大豆選定のための共同研究開発 |
| 環境技術研修生受入開始 | |
| 国際協力プロジェクト調査事業(環境分野)開始 | |
| 新潟-ハルビン定期航空路開設 | |
| 友好県省提携15周年記念事業を実施 | |
| 平成11(1999)年 | 黒龍江省信訪代表団を受入 |
| 県省環境保全セミナーの開催 | |
| 平成12(2000)年 | 松花江有害化学物質分析技術移転を実施 |
| 平成13(2001)年 | 新潟県訪中代表団(知事)を派遣 |
| 総合国際交流プロジェクト調査事業(医療、寒冷地舗装)を実施 | |
| 平成14(2002)年 | JICA草の根技術協力事業(医療、寒冷地舗装)を実施 |
| 平成15(2003)年 | 友好県省提携20周年記念事業を実施(代表団相互派遣、覚書調印、等) |
| JICA草の根技術協力事業(医療、寒冷地舗装)を実施 | |
| SARS予防対策支援金贈呈 | |
| 平成16(2004)年 | 黒龍江省政府が新潟県中越大震災に際し、被害者へ防寒服1,000着を贈呈 |
| JICA草の根技術協力事業(医療、寒冷地舗装)を実施 | |
| 平成17(2005)年 | 新潟県・中国交流促進訪問団(新潟県知事)派遣 |
| JICA草の根技術協力事業(医療、道路、植林)を実施 |
| 平成18(2006)年 | JICA草の根技術協力事業(医療、道路、植林)を実施 |
|---|---|
| 平成19(2007)年 | JICA草の根技術協力事業(医療、道路、植林)を実施 |
| 日中経済協力会議出席(知事) | |
| 新潟県訪中団(知事)派遣 | |
| 平成20(2008)年 | 友好県省提携25周年記念事業実施(代表団相互訪問、覚書調印等) |
| 新潟-ハルビン線就航10周年記念セレモニー実施 | |
| 日中経済協力会議出席(知事)(本県で開催、総勢720名参加) | |
| JICA草の根技術協力事業(橋梁)を実施 | |
| 平成21(2009)年 | JICA草の根技術協力事業(橋梁、農村)を実施 |
| 平成22(2010)年 | JICA草の根技術協力事業(橋梁、農村)を実施 |
| 平成23(2011)年 | JICA草の根技術協力事業(農村)を実施 |
| 新潟県訪中団(知事)派遣 | |
| 新潟県ハルビンビジネス連絡拠点開設 | |
| 平成24(2012)年 | JICA草の根技術協力事業(荒漠化対策)を実施 |
| 日中経済協力会議inハルビン出席(知事) | |
| 平成25(2013)年 | JICA草の根技術協力事業(荒漠化対策)を実施 |
| 友好県省提携30周年記念事業実施(代表団訪問、青少年交流等) | |
| 日中経済協力会議出席(知事)(本県で開催、総勢380名参加) | |
| 平成26(2014)年 | JICA草の根技術協力事業(荒漠化対策)を実施 |
主な定期交流事業
- 行政関係県省定期会議
- 黒龍江省留学生・研修生受入事業
- 新潟県・黒龍江省経済交流と貿易促進会議
- 県職員派遣研修事業
- 新潟県・黒龍江省スポーツ交流事業
- 県省教育交流事業
- 水産研研究者相互派遣交流事業
- 県立新潟女子短期大学中国語講師受入事業
- 環境分野における交流事業
- 黒龍江省人民代表大会常務委員会との交流
政治
中国は人民民主共和制であり、総書記を中心とする集団指導体制の下、改革・解放政策による経済成長を最重要課題として近代化建設が推進されています。
地方人民政府は国家機構の一つであり、中央国家機構と党地方組織を通した党中央の強い統制下に置かれおり、人民代表大会(人代)の執行機関、行政機関と位置付けられています。それぞれの地方人民代表大会と一級上の行政機関が責任を負い、福祉・衛生・教育・交通などあらゆる分野の行政を行います。
黒龍江省人民政府省長、中国共産党黒龍江省委員会書記、黒龍江省人民代表大会常務委員会主任、政治協商会議黒龍江省委員会主席が省の幹部と呼ばれ、省の運営にあたっています。
行政部門は人民政府で、幹部は、省長、副省長(7名)、秘書長、副秘書長(6名)です。
省政府の組織は、発展改革委員会、工業情報化委員会、教育庁、商務庁等全部で25部門あります。他に直属機関として、地方税務局や体育局など14の局・室があります。また、部門を管理する部門や調整を行う部門及び省外の駐在機関等もあります。
経済・産業
黒龍江省は農林業が盛んです。耕地面積は1,896.53万ha、主要な農産物は、水稲、トウモロコシ、大豆、馬鈴薯をはじめとする穀物類、油料(植物油の原料)、亜麻などです。“緑色食品”と呼ばれる自然食品の生産に力を入れ、全国の認証数の14.2%を占めます。また省土の約半分が森林であり、林業も盛んです。
黒龍江省は地下鉱物資源にも恵まれています。大慶油田に代表される石油が有名ですが、石油以外の地下鉱物資源の種類も埋蔵量も豊富で、その種類は確認されているだけで77種類に上ります。埋蔵量は石油、石墨等10種類が全国一位であり、他にも全国上位を占めるものがたくさんあります。
そのほか、黒龍江省は中国におけるビール発祥の地であり、ビールの消費量も多くなっています。スキー場を多く有し、2015年のスキー客はのべ149万人に達しています。2015年の全体の観光客数としては、外国人はのべ83.5万人、国内観光客はのべ1億2925.9万人です。
2013年の輸出入の総額は388.8億米ドル。輸出部門において前年と比べ増加しています。特に対ロシア貿易は省全体の輸出入総額の57.5%を占め中国全体の対ロ貿易の25%を占めています。
文化・くらし
黒龍江省内には48の少数民族が暮らしています。少数民族の人口は約200万人で、省の総人口に占める割合は5.65%です。少数民族の中でも満族、朝鮮族、回族など10の少数民族がそのうちの99.4%を占め、他の38の少数民族が0.6%という人口構成になっています。
ハルビン氷雪節(氷祭り)
ハルビンの冬の風物。1月には市内のあちこちに氷や雪で作られたオブジェが並びます。市内を流れる松花江付近を中心に氷の彫刻コンテスト、雪の彫刻コンテストなどが複数の会場で開かれます。また、コンテストとは別に氷雪大世界と呼ばれる、多くの氷像が展示される催しも開催されます。
ハルビンの夏音楽会
2年に一度開催される、ハルビンの夏を彩る音楽会。内外の有名な声楽家、音楽家を招き、盛大に行われます。この音楽会により、ハルビンは「北方音楽城(北の音楽の都)」とも言われるようになりました。
教育
中国では満6歳(又は満7歳)から義務教育が始まり、小学校と中学校(中国では初級中学と言う)で9年間学びます。その後進学する場合は、高校で3年間、大学4年間学ぶのが一般的です。
黒龍江省にある小学校の数は2,802校、中等教育機関は1,563校、職業中学(実業系高校に相当)は242校、高等教育機関は81校あります。