フランス人の反応1:「悪かった。君の気持ちは分かるつもりだ。われわれもサルコを経験したし、マクロンだって..」 私の答え、その2:「いや、そうなんだが、アベは特別なんだ。で、僕の分析を本当に聞きたいのかい?」
-
-
Show this thread
-
フランス人の反応2:「しゃべりたくないなら言わなくてもいいけど..」 私の答え、その3:「いろいろ考えてきたんだが、私の答えは、いまの日本は、〈2011.3.11〉のトラウマから説明するのが一番分かりやすい、というもの。あの大地震、津波、原発事故のショック下に日本人たちは今もまだいるんだ。」
Show this thread -
「それで、日本人たちの半分ぐらいに、精神分析のいう、le déni de réalité の反応を引き起こした。現実を否認して出来事は全くなかったかのごとく暮らすように決めた。それで、あの出来事はまるで夢のなかで起こった出来事であったかのように、悪夢のように忘れさることに決めたのさ。」
Show this thread -
「そこに入り込んだのが、アベとその一味による今のアベ政権だというわけだ。3.11はとっても好都合なことに、たまたま野党がごくまれに政権についていたときに偶然起こった。災害の準備を怠ったのも原発を始めたのもあらゆる対策をネグッたのも全部自民党政権だったのにね。」
Show this thread -
「それで、あの出来事全体の一切合切をアベたちは全部野党のせいにすることにした。すべての現実を否認して、他者に責任を転嫁することにした。そして、あの出来事の自分たちの責任と影響をすべて否認することにした。」
Show this thread -
「それだけじゃなく、今の日本は世界から落伍していきつつあるし、経済もうまく行っていないし、人口を激減で衰退がせまっているのに、そんなことはいっさいない、というストーリーを組み立てることにした。お金も狸の葉っぱみたいに刷り続けて見せかけだけは株価をつりあげて経済もうまくいってる」
Show this thread -
「ように見せかけることにした。すべてを「現実の否認」の政治で塗り込めるようにした。それが、あのアベという男の長期政権なのさ。ウソを基調にした、ポスト・トゥルースの政治なのさ。」
Show this thread -
ここまで話すと、相手はだいたい、「ああ、そうなんだね、よく分かるよ、なるほど」とうなずき始める。 で、その次は、「しかし、政治家の質の低下はユニバーサルな現象だよね。ここフランスでも、昔は政治家たちは大した教養の持ち主で一目おかれていたのだが、いまではヒドイもんだ。」という展開。
Show this thread -
「いまでは、大臣は昔のカバン持ちレベルの奴らばかり」。「前の大統領はテレビしか観なかったし、サルコなんかテレビバラエティにしか興味がなかった。デモクラシーが変わってしまったのだね。」となる。
Show this thread -
そのように話題はメディア政治の話に移るわけだが、「テレビ・バラエティーがまず政治をダメにした。その典型はイタリアのベルルスコーニで、つぎにソーシャルメディアがさらに政治を解体した。トランプはリアリティーショーとツイッターの両方に依拠しているね」とか、そういう展開へと会話はいたる。
Show this thread -
こういう会話を繰り返しているのがこちらに来てからの、食事の席ですね。政治方面に関しては。いやはや。それにしてもあの恥ずかしい男には一刻も早く退場してもらわないと、帰国したらそちらも微力ながら頑張ろう(笑)。
Show this thread
End of conversation
New conversation -