登録日:2009/05/28(木) 19:21:58
更新日:2018/09/20 Thu 13:37:25
所要時間:約 8 分で読めます
読み:こめいじ こいし
種族:さとり
東方地霊殿EXボス
能力:無意識を操る程度の能力
二つ名:閉じた恋の瞳
テーマ曲:ハルトマンの妖怪少女
古明地 さとりの妹。
さとりのように第三の目で心を読む能力を持っていたが、そのことで嫌われることを知り、自ら第三の目を閉じて心を閉ざしてしまった。
それにより心を読めなくなったが、代わりに無意識で行動する能力が身に付き、同時に感情も薄くなった。
薄く緑がかった癖のある灰色のセミロングに緑の瞳。
服装は上の服は、袖が大きく開き先端部分が黒く色分けされた黄色い生地に、下のスカートは、緑の生地に花の柄が描かれているオシャレさん。
スカートの柄は薔薇……ではなく、ラナンキュラス。花言葉は「あなたは魅力で溢れている」。
姉のさとりと同じように、左胸に眼を装備。もちろん閉じていて、血管のような触手が2本伸びている。
さとりの補色としての配色傾向が強く、色調ネガポジ反転するとさとり色に酷似するのは有名。心綺楼等のアナザーカラーにも案の定な配色が。
あと地霊殿組で唯一のZUN帽持ち。バスガイドみたいなやつ。
ストーリーでは、姉やお空達を負かした人間、お空に強大な力を与えた神が気になり、守矢神社に出かけたところで偶然霊夢達と遭遇した。
◆性格
屋敷に引きこもっている姉と違い活動的…と言うか、無意識に従ってどこへともなく放浪する性分。基本的に地霊殿にはいない。
暗さや拒絶感は全く見て取れず、およそ「心を閉ざした」という字面の印象からはかけ離れた明るく気楽そうな振る舞いをするが、
常に夢を見ているような気分で、何でも忘れてしまう上、自分でも次に何をするのか全く分からない等、
思考・記憶・自制といった基本的な知的能力の欠如、およびそれを招いた精神の破綻を暗示するおぞましき特徴も見られる。
簡単かつマイルドに言えば、霊夢以上に直感と反射神経だけで生きてる不思議ちゃん。
無邪気に見える(実際邪気なんてないのだろう)が、一般的な妖怪と同じく人間の命とか何とも思っていない。
近づかない方が無難だが、後述の能力により回避は事実上不可能。話として聞いているうちに神に祈るくらいしかないだろう。
とは言え、積極的に害を為す性格という訳でもないので、気分次第では瞬く間に消えてるかもしれない。
◆無意識を操る程度の能力
相手の無意識を操ることで、他人に全く認識されずに行動することができる。
たとえこいしが目の前に立っていたとしても、その存在を認識することはできない。
実際にこいしは天狗や他の妖怪に一切気付かれることなく妖怪の山を登りきった実績もある。
この能力はこいし本人もほとんど意識せず使っており、逆に彼女が無意識から離れて意識的に深く思考すると効果がなくなる。
もちろんこいしは本能にのみ従っているのでその心配はない。
……と言うか、恐らくこの能力自体に自身の意識・思考を封じる弊害が伴う。
本能に即した無意識的な行動などは、こいし自身には「体の自由が効かない」等と感じられており、
「そういう事ができる」と言うよりは「そうなってしまう、制御できない」常時機能系能力であると思われる。
性質上、さとりの読心はこいしに通用せず、
神子の「欲を読み取る」能力もまた意味を為さない。
要は「ない物は読まれようがない」という事。
こと対人ステルス能力なら
鈴仙・優曇華院・イナバをも上回る(多分。少なくとも実績上は)。
しかし波長自体を支配し外界からの接触を遮断できる鈴仙に対して、あくまでこいしは知的生命体が持つ無意識にのみ干渉しているので、
雨には濡れるし硬いものに当たると痛い。意識に依らない機械センサーなどにも引っかかる。
深秘録(PS4版)では「鈴仙が誇るくねくねの力ではこいしは狂わない」「こいしは鈴仙にはステルスが通じず姿を視認される」という相互否定の力関係が判明。
前者の原理は鈴仙曰く「元々狂っていた」。推定、さとり等の前例と同様に「心を失ったという一種の狂気の極致では、心の壊れようがない」のだろう。
既にSAN値が0でSANチェックもクソもないとか、
既に手札が0枚で手札破壊なんか効かないとか、多分そんな感じ。
後者については、鈴仙は元より無意識のうちに三月精の能力を全面的に制する程のサーチ能力等を発揮しており、意識とは別の感覚で存在を捉えている節があるのだと思われる。
冷静に考えるとなので
(厳密に言えば鈴仙の能力全般の有効性には言及されてないが、こいしが鈴仙の力に屈しうる事を界隈が良しとするかと言うと……)、
「仲良くしてもらえない」という意味では多分何も解決してない。
また、あまり知られていないが心綺楼にて
雲居一輪&雲山と出くわした際、一輪には当然気づかれなかったが
なぜか雲山には気づかれた。
雲山曰く「目の前に誰かいる」とのこと。(一輪訳)
周囲一帯に体を霧散させてセンサーにできるであろう雲山も無意識に感知できるのかもしれない。
もしくは、一時的に本格参戦するだけでラストワード扱いになる雲山が本来ぶっ飛んだ強キャラで、研ぎ澄まされた達人の感覚的なモノを持ってるか。
なお、こいしは雲山のことを「雲のおじさん」と呼んでいる。かわいい。
聖白蓮はこいしの能力を仏教における一つの到達点、「空」に近しいものと捉えているが、実際のところどうなのかは不明。
こいし本人は仏門に関わることに乗り気であるようだ。
◆来歴
地霊殿EXにおいて霊夢達主人公に対して、「殺して地霊殿のエントランスにその死体を飾ってあげる」等と、満面の笑顔で中々怖いことを言っている。
先述の通り、人を殺すことには全く抵抗がないようである。
また敗北後も、ボロボロにされたにも関わらず笑顔で喋っていることから、
第三の目を閉じた時に喜怒哀楽の楽を残して、残りの感情が欠落している様子である。(あるいは、比較的近いだけで楽ですらないか)
しかし霊夢達に負けてからは、他人のことをもっと知りたいと思うようになったらしく、少しずつだが心に変化が現れている。
それ故か、今まで固く閉ざされていた第三の目が少しだけ緩んできているらしい。
心綺楼では、
とある人物の紛失した希望の面を手にしたことから、強い感情を手にすることともなる。
そして、その縁で彼女とはお互いに希望の面を賭けた決闘をしあう仲に。
◆スペルカード一覧
地霊殿:
表象「夢枕にご先祖総立ち」
表象「弾幕パラノイア」
本能「イドの開放」
抑制「スーパーエゴ」
反応「妖怪ポリグラフ」
無意識「弾幕のロールシャッハ」
復燃「恋の埋火」
深層「無意識の遺伝子」
「嫌われ者のフィロソフィ」
「サブタレイニアンローズ」
ダブルスポイラー:
心符「没我の愛」
記憶「DNAの瑕」
「胎児の夢」
「ローズ地獄」
心綺楼:
本能「イドの開放」
抑制「スーパーエゴ」
夢符「ご先祖様が見ているぞ」
「ブランブリーローズガーデン」
本能「フロウディアン」
茨符「コンファインドイノセント」
◆余談
「ハルトマンの妖怪少女」の中の「ハルトマン(Hartmann)」とは、「無意識の哲学」を発表したエドゥアルト・フォン・ハルトマンの事。
ドイツ語圏において実用される姓なので、綴りまで一致はするものの、某海兵隊の鬼教官や撃墜数世界一の童貞や縞ズボン泥棒とは一切関係ない。
ちなみに
某社長は綴りが異なる。
非公式人気投票では第9回で14位、心綺楼でプレイアブルキャラを演じた影響からか第10回ではなんと3位に躍り出た。
そして第11回人気投票にてなんと1位を獲得。
初登場35位からよくここまで来たもんだ
ただし同回は運営がミスで投票期間中の一部データを飛ばしてしまう前代未聞の不祥事を起こしてしまったため、
正規な結果とは認めていない者もおり、時には揉める原因にもなりかねない話題なので注意しよう。
◆二次設定
カップリングは地霊殿組、霊夢、魔理沙、秦こころとか。
キモウt…妹繋がりでフランドールと絡むこともあり、最近はぬえも合わせたEX三人娘のイラストもよく見られる。
「ぬえはフランこいしと並べるほどロリくないだろ、寧ろ諏訪子だろ」等の説も聞かれるが、
「狂った妹」でフラン&こいし、「異形の翼」でフラン&ぬえ、「認識不能」でこいし&ぬえを結ぶ事で生じた組み合わせだとか
姉のさとりは「悟り」と書いて小五ロリと呼ばれているが、
妹のこいしは「小い四」と書いて小四ロリと一部で言われている。
ちなみにロリは姉から謙譲。
彼女のスペルの無意識の遺伝子は、弾幕を纏いながら画面を縦横無尽に動き回るスペルだが、
その際のポーズが「ひとつぶ300メートル」で有名なグリコのキャラのポーズに似ているためグリコと呼ばれたりする。
またの名を荒ぶる鷹のポーズ。
心を閉ざした云々について、彼女を見た人妖が良からぬ妄想を抱いたとか、壮大な失恋をしただとか様々なネタがある。
えちぃ方向にも発展しやすい。
シリアスだと重い設定を持った狂人という扱いが多い。
表情豊かにも見えるが全て表面上の演技で、二次では感情が薄いどころか心が無く、何も感じていないサイコパスとして書かれる事も少なく無い。
そのためバッドエンド率がとても高く、二次創作SSやpixivの絵物語の中には悟りを開こうとした命蓮寺に出家した後で中途半端に心が残っているせいで悟りを開けないとされた結果自殺したという内容のものや地霊殿と命蓮寺の二者択一を突き付けられどちらかを離反するという内容のものまで存在する程。
秦こころとはまるで正反対である。
サスペンスやホラー系での起用率は諏訪子と並んで高い。
「お姉ちゃんが言ってたわ、追記・修正は御自由にって」