東大との提携について発表するソフトバンクの宮川潤一副社長(6日、東京都文京区)
ソフトバンクは6日、東京大学と人工知能(AI)の研究所を開設すると発表した。AIの基礎研究のほか、先端医療などにAI技術を応用する研究も手掛ける。研究成果は共同で事業化し、そこで得た収益を研究開発やAI人材の育成に投資する。東大や海外の有力大学の研究者を招き、世界最先端のAI研究機関を目指す。
「Beyond(ビヨンド)AI研究所」を2020年度内に立ち上げる。基礎研究の研究所を東大本郷キャンパス(東京・文京)に設け、応用研究の拠点はソフトバンクが20年度に本社を移転する竹芝オフィス(東京・港)に設置する。
AI研究では米国や中国が先行し、なかでも大学がAI関連の特許を多く保有している。ソフトバンクは東大と組むことで、AI関連の研究や技術開発で巻き返しを図る。ソフトバンクは研究者や学生の活動資金として、グループ全体で10年で200億円を投資する。