健やかにオタク

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カリグル炎上してくれ

まず最初に、最低のタイトル本当にすみません。ミュージカルスタミュ「Caribbean Groove」は私が人生で一番大好きなミュージカルです。今日までも、これからも、この気持ちはずっと変わりません。本当に大好きです。でも、炎上してほしくてこの文章を書いています。

何が起こっているのかはツイートでわかりやすくまとめてくださっている方がいらっしゃったので引用させていただきます。
(問題があれば削除します)

 

 

 

10月半ばに円盤が発売され、直後に問題が発覚してから2ヶ月弱経ちました。
ただただ、なんでこんなことになってしまったんだろうという気持ちで毎日過ごしています。

 

問題が発覚してすぐの頃、この件が大ごとにならないよう、界隈以外に不穏な空気を悟られないよう、でもどう考えても不良品としか思えないので、できるだけ最小限の被害でという気持ちでひっそり自分にできる範囲の問い合わせをしました。この頃この件について検索すると、同じように違和感を感じている方がたくさん居ました。そしてその多くが、怒るというより事態に困惑して悲しんでおり、みんなできるだけ穏便に済ませたいという空気だったのを覚えています。

 

過去にミュージカルスタミュは同シリーズの円盤を4つ製作・販売しており、私はそのすべてを現地で観劇ののち購入していますが、今回の編集のような違和感を感じたことは一度もありませんでした。カメラワーク切り替わりすぎやとか、全景いれてくれとか、日替わり全部ほしいとかはありました。でもそれって問題じゃなくて個人の好みです。製品としての絶対条件は『お金を出すに値する品質が成り立っていること』だけで、その他もろもろの小さな要望や文句は、叶ったらラッキーなわがままくらいに思っています。オタクの好みはオタクの数だけあって、細かい要望を全部聞いていたらきりがないのをわかっているので、届いた製品がたとえ自分好みの仕上がりになっていなくて多少ふてくされても、結局はこの世にこの景色を残してくれてありがと!って気持ちが一番大きく最後に残るんです。今までずっとそうでした。

 

今回のミュージカルスタミュ「Caribbean Groove」円盤は、その『お金を出すに値する品質』が成り立って居ないと私は感じました。開始数分で、もう違和感でまともに観続けられない。ライブ配信でもないのにどうして演者の口の動きと声がズレるんでしょうか。客席のモザイク、キャストの体にかかってキャストの手や足まで消えてるんですけど…。電子音みたいな歌声、ぶつぶつ途切れるメロディー、現地にはなかった異音。私が一番絶望したのは今まで数えきれないほど聴いたとある曲の音程が、明らかに人の手によって変えられていたところです。ピッチ修正なんてレベルではなく、曲そのものの音程が変えられていました。元の曲を知らない人が編集したとしか思えない出来でした。今この件を文字にするだけでも悔しくて涙が出てきます。あんなに上手に歌ってたのに。

 

私はこの件でもちろんズタズタに傷ついているのですが、さらに辛いのは演じてくれたキャストがこの件をどう思っているんだろうというところです。このへんに関しては自分でもキャストへの思い入れが強いのは自覚しており、もしかしたら「改悪編集」についての事実のみ触れたほうがいいのかもしれないと文字を打ちながら悩みます。実際キャストはオタクが心配するよりそんなに気にしてないのかもしれません。

…でも、気にしてないはずないと思うんです。二年間5人でチームを演じてたんです。そして、ことあるごとにチームが大好きって、スタミュが大好きっていろんな場所で言ってくれていました。そもそもこのカリグルの公演自体、一番最初はキャスト5人が自分たちから「やりたい」って制作に声をあげてくれて生まれた、奇跡みたいな公演だったんです。カリグルは今回のものを含めて2回(歌メインのレビュー公演と今回のストーリーありきの本公演)上演されています。大喝采のなか幕をおろしたレビュー公演の千秋楽で、キャストの一人が「当たり前じゃなかった」って言いました。大泣きしながら言ってました。のちにレビュー公演の振り返り上映会というイベントがあり、キャストも登壇していたのですが、製作陣の「この5人で何やりたい?」って質問に「カリグル再演!」って大きな声で答えてくれました。ほかにも旅番組とかロケとかって展望を笑いながら語って、最後に「でもこの5人でまたお仕事できたらなんでもいいです」って言ってくれました。時系列は遡りますが、スタミュミュ初演千秋楽では、カテコで「チーム柊ほんとに大好き!」って、最終的に客席よりもメンバー同士で言いあって、上手のはしっこで5人でだんごになってた映像をずっと覚えてます。自分が愛してる作品を、演じた人たちが同じように愛してくれて、その人たちは現実そこでかけがえのない仲間に出会えて、その人たちの心にも作品がたしかに深く刻まれてるのが伝わってきて、すごくすごく嬉しかったです。

 

そして今回の二度目のカリグルは、その5人のうちの一人の卒業公演になりました。キャストにとってもどれだけ大事な公演だったかなんて、想像に難くないです。スタミュミュの演出をずっと担当してくれている演出家さんはこの公演を観て、「思いが全て凌駕するってあるんだな」というツイートをされていました。私もそう思いました。あのときの息を飲んでしまうくらいの熱量や空気を言葉で説明するのはとても難しいのですが、現地で観た方の多くはこの感覚が痛いくらいわかるんじゃないでしょうか。

 

観れてよかった。スタミュミュに、カリグルに出会えてよかった。こんなことになって、絶望のなか文章を書き始めましたが思い返すとやっぱり一番にこの気持ちが浮かびます。
メインキャスト5人、アンサンブル、脚本、演出、衣装、その他たくさんの、関わってくれたすべての方にありがとう大好きって、何回言っても足りないです。こんなに感情を揺さぶられるエンターテイメントに人生のなかで出会えたことが嬉しい。あのときの涙も笑いも、うまれた感情すべてが愛おしい。カリグルを見て抱いた気持ちすべてが人生の宝物です。これからもずっと大事です。


現地の熱そのままを円盤で再現するのは難しい。記録された映像が記憶に勝ることができないのはわかっています。でも、せめて違和感に邪魔をされず、穏やかな気持ちで公演に思いを巡らせたかったです。映像を見て、「ズレてる」「体が消えてる」「音程が違う」なんて違和感に、公演自体への思いがかき消されてしまうのは絶対におかしいことだと思うんです。

 

カリグルは製作委員会方式で製作されており、複数の企業が関わっています。今回その方式のせいで、ずいぶん責任の所在をたらいまわしにされてしまったなという印象です。一番の責任者は誰ですか?

 

また、スタミュにはアニメ・ミュージカル含むコンテンツ全体の有料ファンクラブがあり、そのなかに製作プロデューサー(以下Pとさせていただきます)達によるラジオがあります。その中で、P達は今回の円盤を見たファンから不満が出ることを予想していたかのような発言をされています。ファンが不満抱いてるのわかってるよ、といったニュアンスでした。「怒られる」ともおっしゃっていたので、立場上本当にぎりぎり言及をしてくれたんだと思います。でも、申し訳ないけど私は「なんとかするから待ってて」くらいのことを言えないなら聴きたくなかった。(この発言に救われたファンの方も多くいると思います。これは個人の受け取り方によって印象が違うのかもしれません。)不満が出るとわかっていた製品の販売を許してしまったんですよね。私たちの声を認識してくれていたのが嬉しかったと同時に、作品に一番近いこの人たちが諦めたら私たちファンはどうすればいいんだよって、深い絶望の気持ちでした。偉い人を敵に回しても一緒に戦ってくれるくらいの声を聴きたかった。社会人としてそれがとても難しいことはわかっているのですが。

 

スタミュがミュージカルになる前からもう4年以上応援してきました。スタミュは製作陣のお話を聞く機会も多く、みなさんの顔も声も知りまくっているので正直製作陣の方含めてめちゃくちゃ情があります。簡単に「今回の件で失望した!嫌い!」なんて割り切れないです。でもけっこうきついです。きっと今回の件を心苦しく思っているスタッフの方だっていると思っています。今かなり気持ちが危ういですが、本当の本当は「あのときすごくいろいろあったけど諦めなくてよかった」って、未来でまた全力で応援していたいです。

 

攻撃的で大それた言葉をタイトルにしましたが、結局脈絡もなくただ自分の気持ちを書き並べただけになってしまいました。
スタミュのことをあまり知らない人にも伝わるといいなと思いましたが、たぶん支離滅裂でうまく書ききれてないと思います。本当は大好きな作品のことでこんな記事書きたくなかった。罪悪感がものすごく、もうめちゃめちゃつらいです。

 

私はこの件のゴールは

『きちんとした監修のもと再編集したものを現状のものと返品・交換』
(現状のものは最終の編集済み映像チェックが関係者全員にきちんと回されていないそうです)

を望んでおり、それが

『金銭的な問題で難しいのであればクラウドファンディングを提案』したいですし、

『元データ破損等の物理的に不可能な理由がある場合は経緯の説明・謝罪』

が問題収束の絶対条件だと考えています。


本当に言いたくないのですが、明らかな不良品だとわかっていて販売したというのは詐欺だと思うのです。
過去同シリーズはなにも違和感を感じなかったので、今回だってその品質を信じて購入しました。

この酷い編集が「仕様」とおっしゃるなら、編集を担当した方に一箇所一箇所どういう意図があってこう編集したのか説明してほしいです。その編集に譲れないものがあるなら私たちにも納得できるように説明してください。

 

最初は小さなミスだったのかなと思います。スケジュールがきつかったとか、報告やチェックを少し怠ったとか。
ただただ愛をもって製品を作ってほしかったです。失敗して発売日がのびても、きちんと理由を説明してくれればファンはいくらでも待てるんです。正直に話してくれれば、お金だってもう一度払います。(払いたくない人もいるとおもいます)最悪の最悪、再編集できない理由として元データがないのであれば、経緯を明かして、一言謝罪があれば、泣きながらでも一回怒って許すんです。(許さない人もいるとおもいます)なんでこんなにたくさんの人がずっと憤っているかって、問題発覚後一度も誠意が伝わらないからです。明らかな不良品を不良品と認めてくれなからです。amazonレビューにも書かれていましたが、一連の対応は作品や出演したキャストへの冒涜としか思えないんです。


カリグルのことが大事で大好きです。
でもどうしても声が届かないので、炎上してください。
炎上して、カリグルを助けてください。

 

というか、スタミュの主人公である星谷くんならこれ、絶対「夢を諦めるなんて知らない」案件だと思うのですがどうですか?

 

 

 

 

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