ディズニー映画『アナと雪の女王2』を宣伝する漫画が、PR表記なしに相次いで投稿されたことが注目されている。
ほぼ同じタイミングで投稿された映画に好意的なツイートに、ネット上では「ステルスマーケティング(ステマ)ではないか」といった指摘が上がった。
投稿した漫画家たちは、相次いでPR表記が抜けていたことを謝罪。ディズニーの担当者はBuzzFeed Newsの取材に対し、一連の出来事は「ステマではありません」とコメントした。
いったい、何が起きたのか。
『アナと雪の女王2』に好意的な漫画がTwitter上に相次いで投稿されたのは、12月3日19時前後だ。
確認できるだけでも7人以上にのぼる。こうしたツイートの中には、8000以上リツイートされたものも存在する。
投稿された段階では広告であることを伝えるPR表記等は一切ついていなかったが、投稿のタイミングがほぼ同じ時間であったため、ネット上では「ステマでは」と指摘する声が上がっていた。中には、「こんなことしなくても、いい映画だったのに」といったコメントもあった。
翌朝、PR表記が抜けていたことを謝罪。4日午前に漫画家たちは相次いで一連の投稿はPRであったことを明かし、PR表記が抜けていたことを謝罪した。
・招待された試写会で映画を観たこと
・PRで漫画を製作したこと
どの漫画家のツイートでもこの2点に触れた上で、PRであることを説明していなかったことを謝罪している。中には「タグをつけ忘れた」「PR表記が抜けていた」といった説明をしている漫画家もいる。
PR表記のガイドライン「認識はしていた」
広告の業界団体であるJIAA(日本インタラクティブ広告協会)はクチコミを装った宣伝行為(ネイティブ広告)によって消費者が騙されることを避けるため、「PR」や「広告」といった表記を推奨するガイドラインを定めている。
BuzzFeed Newsの取材に応じたウォルト・ディズニー・ジャパンの担当者によると、ディズニー側はこうしたガイドラインの存在を認識していたという。
ステマではないかと問題視されていたことを受け、今回の事態を認識。改めて、PR表記などを付けた投稿をするよう求める対処をした、としている。
担当者は「複数のパートナー企業と企画を進める上でのコミュニケーション不足によって起こった。意図していたわけではない」として、「ステマではありません」と説明した。
担当者は「今後こうした問題が起こらないよう関係者一同で情報を共有し、対処を徹底していく」としている。
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