オリジナルの飛び出し坊やを新たに制作する生徒(滋賀県近江八幡市安土町・安土中)

オリジナルの飛び出し坊やを新たに制作する生徒(滋賀県近江八幡市安土町・安土中)

 滋賀県近江八幡市安土町内で先月、交通安全看板「飛び出し坊や」が相次いで盗まれた事件を受け、安土中の生徒約30人が2日、新たに6枚の製作に取りかかった。「交通安全への願いを込めた看板を、もう一度届けたい」と意気込んでいる。
 看板製作は、安土学区まちづくり協議会が地域活性化策として同中に依頼した。生徒たちが地域ゆかりの織田信長などを題材に1年がかりで6種類27枚を作り、先月上旬から各自治会が通学路などに設置してきた。
 同校によると同月下旬までに7枚が盗まれ、5枚が見つかった。盗難事件を知った生徒たちはショックを受けながらも、「もう一度作りたい」と教師らに懇願。協議会が改めて依頼したため、6枚の製作が決まった。
 生徒はより良いものに仕上げようと、丁寧に木の板にくぎを打ったりペンキで色を塗ったりした。看板製作を提案した2年の女子生徒(13)は「盗まれて残念。1枚ずつ細かな違いをつける予定なので、楽しみにしてほしい」と期待した。
 13日に完成し、来年3月までに学区内に設置される予定。