中日が、メジャー通算9本塁打のモイゼス・シエラ外野手(31)を育成選手として獲得することになった。4日までに合意に達した。新外国人の補強では、今季はオリオールズ傘下の3Aノーフォークなどに所属したルイス・ゴンザレス投手(27)とも合意に達している。
ドミニカ共和国出身のシエラは2012年にメジャーデビューし、メジャー3球団でプレー。ホワイトソックス時代の14年はビシエドとともにプレーした。メジャー4年間の通算成績は207試合に出場し、打率2割3分5厘、9本塁打、41打点、6盗塁。ドミニカ共和国代表として13、17年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場し、13年は優勝した。
育成契約となったのは、外国人の野手はビシエドと、来季の契約でほぼ合意しているアルモンテの2人がいることが理由に挙げられる。「とりあえず育成というのは向こうも了承している」と加藤球団代表。近年はメジャーで目立った成績を残していないこともあり、ビシエドやアルモンテが故障した時などに備える立場からスタートとなる。加藤代表は「長打力というよりも、三拍子そろっていて総合力が高いと聞いている」とも話している。
今季は、3A相当といわれるメキシコリーグのオアハカで114試合に出場し、打率3割5分5厘、18本塁打、84打点、15盗塁。今冬のドミニカ共和国でのウインターリーグはギガンテスでプレーし、3日現在では37試合で打率3割1分4厘、2本塁打、17打点、1盗塁をマークしている。
13年は米誌「ベースボールアメリカ」で、監督投票で決まる「3Aインターナショナル・リーグで最も強肩の外野手」に選出された。外野の全ポジションをこなすほか、今季は一塁も守った。まずは育成として竜の一員になり、出番に備える。