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【プロ野球】

西武・森「びびりました」 1億円台飛び越え一気に2億!

2019年12月5日 紙面から

契約を更改し、ポーズをとる西武・森=埼玉県所沢市の球団事務所で(冨永豊撮影)

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 パ・リーグMVPに輝いた西武の森友哉捕手(24)が4日、埼玉県所沢市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億2000万円増の年俸2億円でサインした。開口一番「びびりました」と当人も目を丸くするように、リーグ2連覇の主役は1億円を飛び越え、次の大台に一気に到達した。

 緩みっぱなしの表情が最大級の評価を表した。「予想以上だった。来年が不安。しっかり結果を出さないと給料も上がらない。より一層頑張らないと」。打率3割2分9厘でパ・リーグの捕手では1965年の野村克也(南海)以来、54年ぶりの首位打者を獲得。23本塁打、105打点はいずれもキャリアハイだった。

 リーグ3連覇が懸かる来季は選手会長の肩書も増える。「3割20本塁打」を目標に掲げた打撃面より、正捕手として守備面での貢献を誓った。「今年は打撃陣に助けられた。来年はバッテリーで勝つ試合を少しでも増やしたい。防御率も下げたいし、完封試合ももっとつくっていきたい」と真剣な表情へと変わった。

 晴れやかな表情の一方で「しんどかったです」と本音も漏れた。「途中から(控え捕手の)岡田さんもいなくなってしんどかった。いろんな人に声をかけてもらって、みんなに支えてもらった。それがないとどうなっていたか分からんぐらいしんどかった」。リーグ2連覇、MVP、そして2億円と報われた。まだ24歳。「まだまだバッテリーでやらないといけないことがある」。球界を代表する捕手へと成長を続ける。 (小畑大悟)

◆イチローは1億円台スルーならず

 今年3月に現役引退したイチローさんも、オリックス時代に1億円台を飛び越えそうなシーズンがあった。1994年にブレークし、翌95年は8000万円で更改。そのシーズンで首位打者、打点王、盗塁王、最高出塁率、最多安打と大活躍し、チームも初のリーグ優勝。だが翌96年は1億円増の1億8000万円に留まった。以降も順調にアップを重ね、98年は前年の2億6000万円から3億円台をスルーし、4億3000万円に跳ね上がった。(金額は推定)

 

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