承子さま“仰天事件”の思い出 皇籍離脱したい女性皇族たちが「結婚」を急ぐ理由



一部週刊誌の報道によれば、高円宮家の承子さまが近くご結婚されるらしい。お相手は銀行員とのことだ。高円宮家といえば絢子さまもつい昨年結婚されたばかりで、女性皇族の結婚ラッシュが続いている。しかしこれは同時に女性皇族の降嫁も意味する。女性宮家創設の議論が始まる前に、これからも結婚ラッシュが続くだろう。

承子さまご結婚

女性週刊誌の報道によれば高円宮家の次女・承子さまが近く結婚されるとのことだ。お相手は大手銀行のエリートサラリーマンということだ。長女・絢子さまのお相手もエリートサラリーマンだった。職業に貴賎なしとはよく言ったものだが、女性週刊誌がこういった「職業」や「年収」を殊更に気にするというのは、やはり眞子さまのお相手・小室圭さんの職業が「海の王子」であり、「年収」が年360万円程度だったからなのだろうか?

もし承子さまが結婚されれば、眞子さまは、“納采の儀”を延期している間に、二人先を越されたことになる。親がご結婚を主導した高円宮家と、娘の自由意思に任せた秋篠宮家の結婚格差も話題になった。いまだ“納采の儀”のメドもたたず、儀式延期の期限を来年2月に迎える眞子さまの心境たるや察して余りあるものがある。

承子さまの思い出

承子さまといえば、ご自身のSNSが身バレして、赤裸々な性生活が話題となったことが今も記憶に新しい。

あの事件からイメージされる通り、承子さまは、佳子さまなどお話にならないほど自由奔放な方だ。宮内庁もこれはにとても困った。幸いにも傍系宮家のご令嬢に過ぎなかったから、週刊誌なども荒立てて承子さまを取り上げなかったから良かったものの、性格の峻烈さは折り紙付きだ。

公務の先々でもトラブルが多かった。トラブルというよりか、承子さまが公務先の「礼儀」のあり様について宮内庁に苦情を入れることが多かった。だが、ある茶道のやんごとなきお方が「承子さまのお言葉使いには少し驚きました…」と苦笑していたことを覚えている。茶道の家元といえば温和なイメージしかなかったのが、その方をしてそう言わしめるとは…。

また、承子さまは、儀式や行事などの度に、宮内庁の職員に対しても大変なご指導をされていた。私がお叱りを受けたのは「セレモニーで使った車の中が線香臭った。ちゃんと消臭して」とのことだった。

通例に則り、香を焚き清めたつもりであったが、お気に召さなかったらしい。こういうお叱りを受けたのは初めてだったので、仰天したものだ。なお、承子さまお気に入りの香水は、イタリアのサンタ・マリア・ノヴェッラのものだ。バッグから取り出し、プシュプシュとお召し物におかけになり、沈香の余韻を掻き消されていたお姿を今もよく覚えている。

逆はまた真なり?

基本的に宮家は宮内庁の干渉を嫌い、宮内庁からとやかく言われても「自由にやらせて。余計なお世話」とばかりに取り合ってくれない。だが、その逆は成立しない。粗相はすべて宮内庁の責任であり、何かトラブルが起きたりすると「どうして予め言ってくれなかったの?」とお叱りを受ける。

私は常々理不尽だと思っていたが、宮内庁というのは皇族方を支えるための機関であるため、何を言われても平身低頭で謝るしかない。

よって宮内庁職員にかかるストレスはほかの省庁より高いのではないかと思う。宮内庁に入る前では、近現代的・科学的・論理的な思考が求められる「試験」が課せられるのに、宮内庁に入った瞬間に復古主義的・情緒的・伝統的な「態度」が求められるのだ。離職者が多い原因もここら辺にあるのではないかと思っている。

結婚ラッシュは続くだろう

承子さま個人の人となりについては色々思うところがある。だがご結婚となれば慶事であることは間違いなく、多くの国民がこれに喜ぶだろう。

思えばここ3年で、3人の女性皇族が結婚を表明した。この結婚ラッシュの流れはしばらく続くだろう。なぜなら政府が「女性宮家」の創設を検討しているからだ。

現在の決まりでは男性しか宮家の当主になれない。もちろん宮家の当主は男系男子だ。つまり宮家は、もともと男系男子の皇統を安定的に維持するために置かれたものだ。ゆえに「女性宮家」を認め、宮家当主に「女性」を認めることは、女系天皇の布石となる可能性が高いため、一部の保守派は「小室圭さんが皇族になる」 と猛反対している。

もちろん「女性宮家」が創設される目的は、安定的な皇統維持のためだし、最もお手軽で「問題を先延ばし」できる解決案であることは間違いない。だが、この裏腹に「皇籍離脱」するつもりだった女性皇族は危機感を感じているだろう。このまま結婚せずに皇室に残っていて、「女性宮家」が創設されては、結婚後も皇室に残らなければためだ。

昔は自主自立することが前提になっていた宮家だが、ここ最近は皇族費も増え公的側面が強くなってきた。つまり宮内庁の干渉が多くなってきたのだ。自由の少ない生活に嫌気の感じている方は多いだろう。そのため、これから皇籍離脱したいというお考えの女性皇族方の結婚ラッシュが続くと考えている。おそらく眞子さまは来年の2月に結婚、佳子さまもそう間隔を開けず結婚されるのではないか。



2 件のコメント

  • 承子女王殿下のご結婚は、失礼ながら「高円宮家」の店じまいという一面があるな。一抜けだなあと思いました。今上陛下御即位のタイミングで高円宮家かあ。

  • 私もサンタ・マリア・ノヴェッラが好きで、20年前にフィレンツェまで買いに行きました。言葉使いがやんちゃだからといって、人柄が高潔である・ない、邪悪である・ないは関係ありませんよ。
    今どき、深窓の令嬢も「ヤバイ」くらいは内内で言っています笑。
    これくらいで怯んでいてはダメ笑。

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