Tokyo Agile Community (TACO)の「Scaled Agile with Jim Coplien」の講演メモ。
英語がわからない私が、同時通訳してくれた内容を私の理解でメモしたものです。
断片的な上、正しくない表現や誤りが多いと感じます。いつも以上に自信がありません。
講演者と質問者と通訳者と私の言葉がとてもまざっています。
正しく理解したいため、違う点や補足などあれば、ぜひフィードバックお願いします。
Tokyo Agile Community (TACO) について
私は3回目の参加でした。
今回は、講演者の影響なのか、いつもと参加者層が違った(増えた)ように感じました。
(Twitterで聞いたら、来たことある人は、少数だったらしいと、川口さんが教えてくれました)
TACOは、主催者の方の多くが日本語ネイティブではない日本(東京)のコミュニティです。
日本と海外をつなぐ、特異点な気がしています。まさに、ネットワークのハブ。
特に、英語できる日本人は、どんどん参加すると良いと思います。月1回開催みたいです。
(私が英語わからないので、勉強しなきゃ...)
Scaled Agile with Jim Coplien
- Jim Coplienさんは、今年2回目のTACO
- コミュニティは未来
- 私はコミュニティを育てたい
- 1プロダクトで1チームの人はいますか?
- 複数のDevチームの人はいますか?
- 3チーム以上が多い
- LeSS
- SAFeはアジャイルじゃない
- スケーリングはよくない
- 日本チームと中国トームのように離れている以外では、スケールする意味がない
- ただ、プロダクトが大きすぎて、誰も作り方がわからない
- フィーチャーが多すぎる
- 90%のフィーチャーは誰も作らない
- Spotifyは1つのプロダクトに思えるが、80個の小さいプロダクトがたくさんある。
- 1つのプロダクトは1つの開発チームでできる。
- Skypeは人がたくさん増えたが、うまくいかなかった
- はじめたときは5人だけ
- スケーリングはそもそも悪い
- ソフトウェアはアンフェア
- 1人だけでソフトウェを作って、お金をたくさんもらうことができる
- そもそもなぜスケーリングしたいか?
- ビジネスがうまくいくと、もっとやりたくなる→スケール
- スクラムチームは改善するだけで10倍、100倍になる
- 新しい人を入れるより効率が良い
- 7 + 1
- 7人のチームに 新しく1人を追加すると?
- 2チームに分ける
- 40%はコミュニケーションコストになる
- 20個くらいのチームでないと、同じ効率にならない
- 勿体無い
- お金がたくさんある会社は、スケーリングをやる
- お金があるから。できるから。
- キャピタリズムの証拠
- お金がたくさんあるから、やる
- 日本で「あなたの仕事はなんですか?」と聞くと
- 「電話を受けて、他の人に共有すること」と答える人がいる。
- 必要?
- いろんな会社は意味がないことをしている
- もしかしたら、そういう会社の人は参加者の中にいる
- スケーリングはそもそも悪い
- ある人は、「スケーリングしなきゃ」という。
- 「改善」の考え方がない
- SAFeを使って改善できないよね
- 組織的なスケーリングについて話しましょう
- Scrum@Scaleはスクラムではない
- お金をもらいたいから、コンサルが広めてる?
- 「スケールをやりたい場合は~」
- お金をもらいたいから、コンサルが広めてる?
- スクラムチームをコピペ→Scrum@Scale
- フラクタル構造
- Scrum of Scrum of Scrum of Scrum of Scrum of ...
- Chief Chief Chief PO
- ケン・シュエイバー
- 完全に階層がある。ドイツの軍隊から持ってきた
- Scrum@Scale
- スケールフリー
- 「どんな組織でもスケールできる」
- 「どういうことですか?」聞くと
- たくさんのチームでも 「一人あたりの生産性は下がらない」と言い張ってる
- 組織が大きくなると生産性は上がるはず?
- ジェフが解決しようとしたことはそもそも問題じゃなかった
- 同じ話をしたら、数学者は怒っていた
- そもそもスケールフリーってどういうこと?
- Scrum of Scum of Scum ….
- 5人いて下に5チームあるを想像する
- 一番下に開発者
- アジャイルだとindividual interaction
- 完璧な状態だと他のチームとコミュニケーションしなくていい
- 自己組織化ができてる
- どう考えても話さないといけない場合
- 平均的に2人で話したい場合、間に7人くらいのチームや人がいる
- 100人と話さないといけない
- 会ったことない人もいる
- 組織を超えて、直接自分のネットワークで話すことができないと
- 8人と話さないといけない
- 世界の他の人と6人でいいのに?
- アーキテクチャはイントラクションできない
- どう直せばいいでしょうか?
- 同じフィーチャーを、別のチームも触ってる
- 新しいチームを作って、2チームを1チームにする。ハブと呼ばれている。
- チームには何人いますか?
- スクラムだとどうチームで解決するか?
- Scrum@ScaleのScrum of Scrums
- 10年前はスクラムマスターではなく、一番困ってる人が集まってた
- LeSS
- Scrum@Scaleと比べて、スクラムに近い
- 勝手に作って意味がないと思ったらやめられる
- 作って終わって、作って終わって
- 1回だけ作らないといけないと思ったら作る
- 数学的にスケーリングを説明します
- グラフ理論
- ノードは5つの繋がりがある
- ノードは1個だけのつながりがある
- 組織についてのデータを集めて統計的に見ると、5を真ん中にして標準偏差になる
- 5人以上は多すぎ
- 多くの組織でも大体こんな感じ
-
- Scrum@Scaleはこれ
-
- ヒストグラム
- 1人が何人と繋がっていますか、
- スケールフリー
- 指数関数的になっている。途中に特異点がある。
- すごいたくさんつながりを持っている人がいる(ハブ)
- 通信系のスケールフリーネットワークと似ている
- すごいたくさんつながりを持っている人がいる(ハブ)
- 指数関数的になっている。途中に特異点がある。
- 例を見ると、普通の会社だけど、最後は多い
- そういう人たちはホップが必要な人たち
- チームをコミュニケーションするハブがない
- アジャイルになるときに、会社は*何を捨ててきたか?*
- コードオーナーをやめて、専門家をやめて、マネジメントをやめて*
- コードのモジュールのオーナーはいますか?その人だけしかコミットできない。
- マネージャーは自然なハブ
- アジャイルするとハブはなくなる
- インタラクションが多い人たちは
- こういう仕事をしたくて作ったのではなくて
- 自己組織的に作った。コミュニティ。モチベーションのある人
- 研究論文を引用すると、おなじ
- between 1pager
- スケールフリーネットワーク
- 25人で6ホップ
- ハブを作ったら6から3になる
- コミュニケーション
- ヒエラルキーの場合、間の人がいないと、他の人はコミュニケーションできない
- 階層構造の問題
- ハブだとできる
- 人が休んだり、やめてもコミュニケーションに影響がない
- ヒエラルキーの場合、間の人がいないと、他の人はコミュニケーションできない
- マネージャーは、600人が自己組織的に動けることを信じられない
- 人間は自己組織的にコミュニケーションができる
- Scrum of scrum of …みたいな時間があれば非常に時間かかる
- コミュニケーション
- ツリー型(ヒエラルキー)の組織だと、末端ノードの人は上の人しか見てない
- 上の人がバケーションに行くと、コミュニケーションパスをなくす
- ハブはネットワーク型で冗長構成になってる。一部壊れてもネットワークは死なない。
- ヒエラルキー型のコマンドコントロールから、ハブを中心としたパラダイムにいるのではないか?
- ヒエラルキーの間にいる人(マネージャー)は、自分を通してほしい
- 自分を通さずにコミュニケーションしようとすると、間に入ろうとする
- これがひとつめの問題
- Scrum@ScaleだとたくさんPOがいる
- ふたつ目の問題
- POが多重になってる。二段目のPOは何を持ってるの?→何も持ってない。
- スケールしようとすると、
- 途中のマネージャーいらないから「解雇しようぜ」って言う
- ハブを使えれば、Scrum of Scrumsはいらない
- 「A Scrum Book」にパターンが乗っている(宣伝)
- Scrum of Scrumsと書かれてるけど、実際はハブ*1
- 「A Scrum Book」にパターンが乗っている(宣伝)
- Scrum@Scaleは、ある状況では良い
- 個人的にはScrum@Scaleを使うのは、スクラムではない
- Scrum@Scaleは
- 「スクラムチームを『管理』したいならこういうやり方がありますよ」って言ってる
- 自己組織化すれば、上にあるのがなぜ必要か、理解できない。
- LeSS
- フレームワークがあるので使ってみて
- Scrum@Scaleには、個人的には、いろんな問題があると考えているScrum Allianceと一緒に考える
- LeSSを作った一人はScrum Allianceから抜けつつある
- Scrum AllianceとLeSSは一緒にやっていたが、ジェフがScrum@Scaleが一番大事と言ったので、LeSS は離れつつある(?)
Small is beautiful だそうです#TACO
- ウィーンのScrum Gathering で、今日と同じ話をした資料があります*2
Q&A
てかタイムキーピング鬼。時間ぴったりにQ&A入ったな。#TACO
Q:ウォーターフォールで、スケールフリーネットワークを作れる?
- A:ウォーターフォールだとそもそも難しい
- 他の部署に渡すと終わり
- 例えば、テストの時には、分析した人は、別にものにアサインされてる
- それだと、テストの結果を、分析にフィードバックすることは無理
- ウォーターフォール:ロイスの論文
- 論文には、戻るライン(フィードバック)は、絶対に必要だと書いてる
- 実際には、部署がバラバラだと戻らない
- 部署間で、レビューがあるだけで、渡したら終わり
- 「戻す」が必要だと書いてあるけど、それがない
- ミラクルが起こらないと変わらないと思う。
- ↑ここまでは、守破離の「守」の話
Waterfall is funny word…w #taco
ウィンストン・ロイスもWFでプロセスを戻るフィードバックが必要だと言っているが、組織の隔たりがあって実際はできてない。#TACO
Q:「スケーリングは悪い。小さいプロダクトの集まり」という話だったが、最初から分けたほうがいいか?
- A:お客さんは、小さいものにお金を払いたくない
- たとえば、iPhoneの場合に1つずつのアプリにお金を払ってないですよね
- できるだけUX大事
- 小さい部分で分ける
- 半分は UXわかってる人がいたほうがいい。UXは非常に大事
The interface is product
強い言葉だな #taco
- UXを学んでください
- UXのスケーリングは必要ですよね
Q:LeSSだとHubがありますか?
- A:LeSSのハブは同じハブはない
- 必要だったら集まって、終わったらなくなる
- Scrum@Scaleは15年前の考え方
- LeSSだと、問題を抱えている人を呼ぶ。
- 判断で参加する
- ハブはツールではない
- Confluence(アトラシアンの製品)上にハブを作らない
- *対話で解決*してください
- ハブだと定期的でも、1回でもいい
- ハブは3種類
- スクラムだと2つ
- お寺、神社の檀家さんみたいなつながり。ひとつのノードから何千人もいる
- 人工的に設計しようと思ったらできる
- ロールを作ることができる。マネージャーとかコードオーナーとか
- ハブの種
- 育てて、できるだけ人のためになる
- その人はハブのオーナーになるかを判断したほうがいい。
- 最初、会社に入ると、コミュニティやハブを知らない
- それを見える化するといい
- スケールフリーネットワークだと、(理論上)人がたくさん入っても同じ長さになるけど
- どう考えても、たくさん人が入るとダメになると思う
- もしこれができたら、修士論文書けるレベル
- ハブがあれば、行っていなくても、認識できる
- それぞれのハブが詳しく何をしてるか知らなくても、どういうハブがあるかわかればいい。
Q:ハブの悪いところはないの?
- A:ハブはパスをカットしても、問題ないと言っているけど、
- ハブを完全に切ってしまうと、非常に問題がある
- ハブが急に消えないようにしないといけない
- 個人的に、弱さはこれしかないと思っている
- ハブが解決したい問題がなくなったら、ハブは自然に消える
- スプリントプランニングで2つのチームで問題あるよね。とわかったら、ハブができる。
- トラックナンバー(トラックに引かれると継続できなくなる人数)
- ハブは、どれだけ引かれても大丈夫
- スケールフリーネットワークの場合、ハブ単位のトラックナンバーになる
- ただし、ハブごと引かれたら、アウト
- ハブは、どれだけ引かれても大丈夫
Q:ハブと組織全体の情報共有はどうするか?
- A:なぜそれが必要ですか?
- ハブは本当に情報が必要な人が集まってる
- 情報を中心とした集まり
- そもそも全員が全員の詳細を知ってる必要がない
かんそー
- *Small is beautiful!*
- そもそもスケールは、よくないこと。
- でも、大きくなって、お金があると、スケールしたくなってしまう。
- 「ヒエラルキー組織構造をスケールするのではなく、ネットワーク型のハブ的なコミュニティ構築をする。」
- スモール・ワールド仮説の話は、
- 「知り合いを6人辿れば、世界80億人と繋がれるのに、組織内のコミュニケーションに6人以上必要なのは、おかしくない?」
- という「問い」なんだろーなーと感じました。
- 「知り合いを6人辿れば、世界80億人と繋がれるのに、組織内のコミュニケーションに6人以上必要なのは、おかしくない?」
- Scrum@Scaleとの比較
scale interactionでサザーランドさんの考えを聞いた後だから対比できて面白い! #taco
- 上記のはちさんのツイートはまさにそうだと思いました。
- 先日Scrum Interaction 2019で、ジェフ・サザーランド博士が「Scrum@Scaleでビジネスアジリティを実現する」という講演を話をされていたので、本日の話と比較すると見えるものが違うかも?おもしろそうです!
- まだ、消化できていないのですが、ゆっくり時間ある時に比較して考えたい。
- Scrum Interaction 2019の内容は、下記参照。
- 個人的に、生Jim Coplienさんを見たのは、はじめて。
*1:たぶん元ネタはこれかな? http://scrumbook.org/product-organization-pattern-language/scrum-of-scrums.html
*2:どれだろう?見つけられなかった