世界の貧困人口は13億人
世界の人口の23パーセントに相当する13億人の人々が、貧困の中で暮らしている。
国際通貨基金(IMF)、世界銀行、国連のデータから収集された情報によると、世界の貧困人口の半数が18歳未満、3分の1が10歳未満の子どもであることが注意を引く。
国連は、「10月17日貧困撲滅のための国際デー」の内容として様々な催しを開催し、この問題における国際世論の認知度を高めようと努力している。
世界の貧困の減少速度がここ数年で停滞している一方、戦争や飢饉などの危機が起きているアフリカ諸国は貧困層の割合が最高となっている。
最貧国トップのリベリアでは、一人当たりの年間所得は710ドル(約7万6000円)である。
リベリアの後に中央アフリカ共和国(730ドル=約7万9000円)、ブルンジ(770ドル=約8万3000円)、コンゴ民主共和国(870ドル=約9万4000円)、ニジェール(990ドル=約10万7000円)、マラウィ(1180ドル=約12万7000円)、モザンビーク(1200ドル=約13万円)、シエラレオネ(1480ドル=約16万円)、マダガスカル(1510ドル=約16万3000円)、コモロ(約1570ドル=約17万円)が続く。
一方、2030年までに貧困を完全に撲滅するために活動する世界銀行が昨年(2018年)公表した「世界の貧困撲滅」と題した報告書によると、世界の極度の貧困率は2015年に11パーセントから10パーセントに下がった。
その一方で、栄養失調の人数が増えている世界全体で8億2000万人以上の人々が、つまり9人に1人が、飢餓に喘いでいる。
(2019年10月17日)