『なぜ覚せい剤の使用が減刑に』無念な遺族 大阪・ミナミで通行人2人刺殺した男 無期懲役の判決が確定へ

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7年前大阪・ミナミの路上で、通行人の男女2人を殺害した罪に問われた男の裁判で、最高裁判所は、上告を棄却しました。

これにより無期懲役の判決が確定することになります。

【夫を亡くした南野有紀さん】

「こんな判決を聞くために、7年半も待っていたわけではない。命の重さが平等であるならば、何の落ち度もない2人の命を奪っている被告は2度死ななければならないと思う」

「なぜ加害者の人権ばかり守られるのか」。

最愛の夫を無くした妻が、悲痛な胸の内を明かしました。

礒飛京三被告(44)は2012年6月、大阪・ミナミの繁華街で通りかかった南野信吾さん(当時42)と佐々木トシさん(当時66)を包丁で刺して殺害した罪などに問われ、1審の裁判員裁判で死刑が言い渡されました。

しかし2審の大阪高裁は犯行の計画性が低いことなどを理由に1審判決を破棄し無期懲役を言い渡したため大阪高等検察庁と弁護側はともに上告していました。

そして迎えた2日の判決。

最高裁判所は、「被告人の犯行は、執拗・残虐であって、刑事責任は誠に重大」と指摘。

その上で、「覚せい剤中毒の後遺症が犯行に及ぶ一因になっていたことは量刑上考慮すべき要素である。公平性の確保の観点などを踏まえると2審の判決が甚だしく不当であるとは認められない」として上告を棄却しました。

これにより、無期懲役の判決が確定することになります。

【夫を亡くした南野有紀さん】

「覚醒剤をしようしたことが減刑の理由になっている。本人の責任でしたことなのに、なぜ夫がその責任をかぶらないとならないのかその意味が全くわかりません」

【南野さんの長女】

「1審の時に頑張って決めてくれた裁判員の人達の気持ちも無駄になってしまって、それなら裁判員裁判の意味がないんじゃないかとすごく思った」

7年半、夫の無念を晴らすために戦った家族の思いは裁判官には届きませんでした。

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