本日発表されるという事で急遽掲載しました。
2019年12月28日開催のキリンチャレンジカップ2019でU-22日本代表がU- 22ジャマイカ代表と対戦。U-22日本代表は素晴らしい結果を残しているが、11月のU-22コロンビア代表戦では完敗。
- 6月トゥーロン国際大会 2019で準優勝(優勝はU-22ブラジル代表)
- 10月ブラジル遠征でU-22ブラジル代表に逆転勝ち
- 11月キリンチャレンジカップ2019 U-22コロンビア代表戦で0-2の完敗
U-22コロンビア代表戦で完敗したのは力不足というより連携不足。五輪世代だが日本代表常連組の久保、堂安などとは初顔合わせ等しくうまく融合しなかった。今回、冨安の招集は叶わないかも知れないが、他の代表常連組の招集の可能性は高いのでよりよいパーフォーマンスが期待できる。
それ故、U-22日本代表の日本での実質的2回目の披露となる「キリンチャレンジカップ2019」U-22ジャマイカ代表戦は2019年度最後の国際試合なので非常に楽しみ!
しかし、五輪世代にとっては、このジャマイカ戦は東京五輪世代枠15席に座れるかどうかの第二関門(第一関門は完敗したコロンビア戦)。この関門をくぐり抜けた(この試合に招集された)選手だけが第三関門へ進む権利を手にする。
そういう意味で五輪世代にとってこのU-22ジャマイカ代表戦は2回目の五輪代表メンバー選考会となるが、ここで活躍すれば東京五輪内定か、どうして?
前置きはこのくらいにして予想召集メンバーを紹介しましょう。
なお、東京五輪に関する新着記事や関連記事もご覧いただければ幸いです。
また、東京五輪サッカー競技に関して下記の情報記事、
そして五輪世代の起用で注目される「2022年W杯アジア2次・最終予選は見どころいっぱい、日程・試合結果」もよろしくお願いします。
(FIFA.COMより)
- U-22ジャマイカ戦招集メンバーを見て思う
- 欧州でプレーする五輪世代の招集はある
- ジャマイカ戦に活躍すれば東京五輪内定 !?
- 招集メンバー
- 招集メンバー予想
- メンバー・プロフィール
- ジャマイカU-22代表:直近の試合結果
- 試合結果と寸評
- 日程・会場・放映
- 【関連記事】
- おわりに
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U-22ジャマイカ戦招集メンバーを見て思う
結果は、全くの予想外れ。的中はわずか4名。言い訳はしたくないが感想を言わせていただきたい。
- 監督は自分の目で確かめたい、いろんな選手を試したいという強い意志を持っている
- 高、長沼、瀬古、谷選手はコロンビア戦に招集されたが出番がなかった。6月のトゥーロン国際大会で頑張ったがその後出番がなかった選手が招集されている
- 欧州組の中でも五輪世代主力組の招集はほとんどないので今回召集された選手は五輪候補としてのラストチャンス、そして国内五輪組にとってはU-23アジア選手権の未確定枠の選考が目的、そんなふうに感じ取れる
- 残念ながら東京五輪の強化試合と言う位置づけにはならない
五輪世代の欧州組と国内組の融合はいつやできるのだろう?
欧州でプレーする五輪世代の招集はある
欧州のリーグはWinter Breakに入る。昨年度の実績からするとイタリアは1月からなので冨安の招集は難しい。スペインは1月3日から再開するので久保の招集は五分五分だ。その他の欧州勢の招集は大いに期待できる。
もし久保を含めた欧州勢の招集が叶えば、五輪世代同士の「融合」・「連携」はかなり改善できるだろうから、U-22ジャマイカ代表戦では素晴らしいパーフォーマンスが期待できる。
この記事では欧州勢の招集が可能という前提でメンバーを予想。
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ジャマイカ戦に活躍すれば東京五輪内定 !?
これからのU-22(2020年からはU-23)の試合予定をチェックしてその点を確認してみよう。
- 2020年1月8日~1月26日 U-23アジア選手権2020
- 2020年3月26日~3月31日 国際親善試合?(アジア2次予選の期間)
- 2020年6月4日~6月9日 国際親善試合?(アジア2次予選の期間)
- 2020年6月 トゥーロン国際大会
先のコロンビア戦で完敗したのは欧州組と国内組の連携不足。チームの完成度がゼロに近かったからだ。東京五輪メダル獲得のためにはチームの完成度が何よりも重要。よって欧州組が参加しないU-23アジア選手権は東京五輪候補を選ぶ上であまり重要視されないだろう。
上記の試合予定の中で欧州組五輪世代と国内組五輪世代が融合できるのはどれか? 6月以降の試合ではオーバーエイジ候補を含めた試合にする必要がある。さもないとリオ五輪のニの舞を演じることになる(こちら)。ということはそれまでに五輪世代の候補は絞っておく必要がある。
よって3月下旬に組まれるかもしれない国際親善試合が最後のチャンスとなる。ただ、その一試合で決めることはないだろうからジャマイカ戦のパーフォーマンスを踏まえて五輪代表内定と進むだろう。
なお、トゥーロン国際大会にはオーバーエイジ候補が参加できないので五輪代表チームの完成度は上げられない。オリンピックではチームの完成度を高めたチームが勝利する。金メダルを目指すなら参加しない方が得策。
招集メンバー
赤字は予想的中。
GK
- 山口瑠伊(エストレマドゥーラUD/スペイン)
- 谷 晃生(ガンバ大阪)
- 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)
DF
- 中山雄太(ズウォーレ/オランダ)
- 岩田智輝(大分トリニータ)
- 大南拓磨(ジュビロ磐田)
- 岡崎 慎(FC東京)
- 瀬古歩夢(セレッソ大阪)
MF
- 長沼洋一(愛媛FC)
- 三笘 薫(筑波大)
- 旗手怜央(順天堂大)
- 高 宇洋(ガンバ大阪)
- 岩崎悠人(北海道コンサドーレ札幌)
- 松本泰志(サンフレッチェ広島)
- 菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌)
- 安部裕葵(バルセロナ/スペイン)
- 東 俊希(サンフレッチェ広島)
FW
- 前田大然(マリティモ/ポルトガル)
- 一美和成(京都サンガS.C.)
予想を外した選手のプロフィールは後日掲載。
招集メンバー予想
赤字は欧州組
GK:
- 大迫敬介
- オビ・パウエル・オビンナ
- 小島亨介
DF:
- 立田悠悟
- 渡辺 剛
- 岩田智輝
- 原 輝綺
- 町田浩樹
- 板倉 滉
MF:
- 田中 碧
- 菅 大輝
- 中山雄太
- 菅原由勢
- 三好康児
- 橋岡大樹
- 杉岡大暉
- 遠藤渓太
- 安部 裕葵
- 堂安 律
- 久保建英
FW:
- 上田綺世
- 前田大然
- 小川航基
メンバー・プロフィール
- 2019年11月5日現在
- 予想的中メンバーは召集予想メンバーに掲載
- C:センター、R:右、L:左、W:ウィング、B:ボランチ
- ポジションはこれまでの実績ベース
大迫敬介 GK
- 生年月日 1999.07.28
- 身長/体重 186cm/86kg
- 所属 サンフレッチェ広島
- A代表歴 1試合90分
- J-1 24試合2160分
- AFC 4試合390分
小島亨介 GK
- 生年月日 1997.01.30
- 身長/体重 183cm/79kg
- 所属 大分トリニータ
- A代表歴 なし
- J-1 なし
オビ・パウエル・オビンナ
- 生年月日 1997.12.18
- 身長/体重 193cm/83kg
- 所属 流通経済大学サッカー部
- A代表歴 なし
- J-1 なし
立田悠悟 DF(C/R)
- 生年月日 1998.6.21
- 身長/体重 191cm/
- 所属 清水エスパルス
- A代表歴 1試合3分
- J-1 23試合1551分1A
渡辺剛 DF(C/R)
- 生年月日 1997.2.5
- 身長/体重 184cm/76kg
- 所属 FC東京
- A代表歴 なし
- J-1 16試合1433分1G
岩田 智輝 DF(C/R)
- 生年月日 1997.4.7
- 身長/体重 178cm/73kg
- 所属 大分トリニータ
- A代表歴 2試合177分
- J-1 22試合1954分3G1A
原 輝綺 DF(R)
- 生年月日 1998.7.30
- 身長/体重 178cm/72kg
- 所属 サガン鳥栖
- A代表歴 1試合90分
- J-1 17試合1448分2A
町田浩樹 DF(C/L)
- 生年月日 1997.8.25
- 身長/体重 190cm/
- 所属 鹿島アントラーズ
- A代表歴 なし
- J-1 17試合1456分1G1A
- AFC 9試合737分
板倉 滉 DF(C)
- 生年月日 1997.1.27
- 身長/体重 186cm/75kg
- 所属 FCフローニンゲン(オランダ)
- A代表歴 3試合192分
- Eredivisie 11試合990分
田中 碧 MF(B)
- 生年月日 1998.9.10
- 身長/体重 177cm/69kg
- 所属 川崎フロンターレ
- A代表歴 なし
- J-1 19試合1517分3A
- AFC 4試合315分1G
菅 大輝 MF(L)
- 生年月日 1998.9.10
- 身長/体重 171cm/69kg
- 所属 北海道コンサドーレ札幌
- A代表歴 なし
- J-1 26試合1994分1A
中山雄太 MF・DF
- 生年月日 1997.2.16
- 身長/体重 181cm/76kg
- 所属 PECズヴォレ(オランダ)
- A代表歴 1試合90分
- Eredivisie 4試合360分
菅原由勢 MF(R)
- 生年月日 2000.6.28
- 身長/体重 179cm/
- 所属 AZアルクマール(オランダ)
- A代表歴 なし
- Eredivisie 8試合343分1G1A
- UEL本戦 3試合168分1G
久保建英
- 生年月日 2001.06.04
- 身長/体重 173cm/67kg
- 所属 RCD Mallorca
- A代表歴 7試合268分
- LaLiga 9試合452分1アシスト
堂安 律
- 生年月日 1998.06.16
- 身長/体重 172cm/70kg
- 所属 PSV(オランダ)
- A代表歴 18試合1285分3ゴール3アシスト
- Eredivisie 9試合607分2G
- 欧州EL 3試合168分2A
安部 裕葵 MF(L)
- 生年月日 1997.1.28
- 身長/体重 171cm/65kg
- 所属 FCバルセロナB(スペイン)
- A代表歴 3試合99分
- Grupo III 7試合371分
三好康児 MF
- 生年月日 1997.3.26
- 身長/体重 167cm/61kg
- 所属 ロイヤル・アントワープFC
- A代表歴 3試合189分2G
- Jupiler Pro 5試合50分1G
橋岡大樹 MF(R)
- 生年月日 1999.5.17
- 身長/体重 182cm/
- 所属 浦和レッズ
- A代表歴 なし
- J-1 14試合1169分2G1A
- AFC 6試合534分2G1A
遠藤渓太 MF(L)
- 生年月日 1997.11.22
- 身長/体重 175cm/
- 所属 横浜Fマリノス
- A代表歴 なし
- J-1 28試合1732分4G8A
杉岡大暉 MF(L)
- 生年月日 1998.09.08
- 身長/体重 182cm/75kg
- 所属 湘南ベルマーレ
- A代表歴 3試合270分1A
- J-1 28試合2402分2G4A
上田綺世 FW(C)
- 生年月日 1998.08.28
- 身長/体重 180cm/72kg
- 所属 鹿島アントラーズ(2019.7.27入団)
- A代表歴 3試合126分
- J-1 9試合318分4G1A
- AFC 2試合42分
前田大然 FW
- 生年月日 1997.10.20
- 身長/体重 173cm/67kg
- 所属 CSマリティモ(ポルトガル)
- A代表歴 2試合68分
- Liga NOS 8試合562分2G
小川航基 FW(C)
- 生年月日 1997.8.8
- 身長/体重 183cm/
- 所属 水戸ホーリーホック
- A代表歴 なし
- J-2 13試合1023分5G1A
ジャマイカU-22代表:直近の試合結果
Pan American Games
- 7月30日 ホンジュラス 1-3負
- 8月02日 ウルグアイ 0-2負
- 8月05日 ペルー 2-0勝
- 8月08日 パナマ 4-0負
試合結果と寸評
日程・会場・放映
- 2019年12月28日(土)19:20キックオフ(予定)
- トランスコスモススタジアム長崎
- 日本テレビ系で全国生中継
【関連記事】
オーバーエイジ候補と五輪世代の早期の融合で金メダル
東京五輪のオーバーエイジ候補選びは戦略ファースト
おわりに
U-22日本代表の実力は確かだが、絶対的な力を持ったチームではない。これまで培ってきた30試合+で築き上げたチームの完成度でトゥーロン国際大会 2019準優勝やブラジル戦勝利を手にした。
ところがコロンビア戦では日本代表組常連で欧州勢の久保や堂安が加わったことでその完成度が大きく下がった。しかし、ジャマイカ戦は欧州組と国内組の融合は2度目となりチームの完成度が上がり良い素晴らしいパーフォーマンスを発揮すると推察している。
日本の強みはチームの連携、即ち、「チーム完成度」。これを上げれば上げるほど金メダルの可能性は高まる(五輪前にオーバーエイジを含めたチーム編成で試合を組むのは時間的に無理でどの国も準備不足となる)。
そのためには、
- 東京五輪にオーバーエイジ枠を使うか使わないか、早期の決断
- 欧州組・国内組(・オーバーエイジ組)が融合した試合を数多く組む
これまで「アジア2次予選では東京五輪世代を多く起用すべき」と主張してきたのはチーム完成度のため。ウルトラCは「五輪世代+オーバーエイジ候補」主体のチーム編成でアジア2次予選に臨むこと。それが出来れば五輪に向けて万全な準備ができる。金メダルは夢や希望でなく現実のものとなる。
五輪世代はジャマイカ戦の重要性を理解して臨むであろう。五輪世代の活躍が楽しみだ。そして素晴らしい結果を残すのに違いない。