(cache)プラグ｜リサーチ×デザイン事例

コモデティ化の激しい　トイレットペーパーの開発では、
差別化できるヒントがどこにあるか
といった所から開発のお手伝いを始めました。

リサーチャーとデザイナーがチームになって売り場を観察します。

売り場観察での発見を、各チームで報告しあい、大切な発見や課題を共有します

		デザインに落とし込むポイント	聞いた人	タイトル例	気づいたこと（聞いて分かったこと）	アイデア
1	プロダクト	物理的な持ち運びやすさ	1人目	荷物が多くても持ちやすいトイレットペーパー	トイレットペーパーと買い物袋を同じ手で一緒に持つと、２つがぶつかり合って持ちにくそう（※片手に杖を持った60代の女性）	・12個入りから縦6個入りにすることで解決?
2			8人目	重さが負担にならないトイレットペーパー	持ち手のところだけに重さが集中すると持ちにくいので、胸に抱えて持っている	・肩にかけられるデザイン・下にコロコロがついたデザイン
3			5人目	子供と一緒でも買いやすいトイレットペーパー	ベビーカーがある時には持ちにくいので、子供が一緒でない時に買うようにしている。ベビーカーの時にはビニール袋に入れて横のフックにかけている	・子供が持ちたくなるデザイン（キャラクター等可愛いもの？）・取っ手がベビーカーにかけやすいデザイン
4			9人目	底が地面に付かないトイレットペーパー	ベビーカーにかけたり、背が低い人、腰の曲がった人が持つとトイレットペーパーの底が地面につきそうになる	・取っ手を横につけて、持った時に縦の長さが短くなるデザイン
5			7人目	自転車でも持ち帰りやすいトイレットペーパー	自転車の前の籠に入りきらず、上に載せて、落ちないように手で押さえながら持っている。取っ手がハンドルにかけられるとよいが、短くてかけられない。自転車に乗りながら持つと、安定しないので持ちにくい	・ハンドルにかけられるだけの取っ手の長さがあるデザイン・自転車に固定できる紐がついたデザイン
6	ビジュアル	感情面での持ち運びやすさ	3人目（一人暮らし）	持って歩いても恥ずかしくないトイレットペーパー	トイレットペーパーを持って歩くことには恥ずかしさがある。トイレットペーパーを持って電車に乗るなんてもってのほか。出来ることなら、ビニールに入れて分からないようにして欲しい	・トイレットペーパーと分からないビジュアルデザイン（家具調：「カーテンを選ぶようにトイレットペーパーを選ぶ」、デザインコラボレーション）・トイレットペーパーを包んで入れられる別袋つき
7		商品ベネフィット柔らかさ	2人目	柔らかさを感じるトイレットペーパー_1	中身のエンボス加工を見ることによって、柔らかさを判断している（「エンボス加工が均等にあると柔かそう、ネピアまで行くと目が回る」）	・中身の加工がしっかり見えるデザイン・見えなくてもビジュアル（モチーフや色合い）から柔らかさが伝わるパッケージ
8		商品ベネフィット柔らかさ	4人目	柔らかさを感じるトイレットペーパー_2	再生紙は堅そうなイメージが持たれている	・再生紙の固いイメージを払拭するようなビジュアル
9		商品ベネフィット環境への良さ	6人目	環境への良さを感じるトイレットペーパー	環境に優しいトイレットペーパーがよい（中の芯まで使える、環境によいことが書いてある等）	・トイレットペーパーの袋を使用後にゴミ袋として使える・環境によいことが伝わるデザイン
10		商品ベネフィット価格の安さ	-人目	安い！トイレットペーパー	価格重視　（6個入りなら100円代 ?）	・安い価格の書かれたデザイン（現実的には厳しそう・・・）

アイデアをどんどん出し合って、解決の鍵となるポイントを探します

アイデアをどんどんデザインします。この段階ではラフデザインでもいいので出てきたアイデアを形にしてみんなで話します。

アイデアが絞られたら、もう一度　今度はラフではなく、本気でデザインします。売り場やキーメッセージを盛り込み、店頭で本当に売れるデザインに仕上げます