マイリュックはMacintosh SE/30! 89年製Macを最新LEDリュックに大改造
背負っているのは電光掲示板? 古いパソコン? いや、最高にクールなリュックです!
前面のパネルをパカっと開けば中にはiPadや財布などの荷物がぎっしり入っています。クラシックパソコンの名機、1989年製「Macintosh SE/30」をリメイク。光るリュックに作り替えて使ってみました。
フリマで狩るぞ! クラシックMacとの出会い
私の初めてのパソコンは「Power Machintosh 8500」という機種でした。
しょっちゅうフリーズさせつつも、お絵かきをしたりゲームをしたり、とても気に入っていました。子ども心に「マッキントッシュ」という響きがすてきに感じられ、『月の町マッキントッシュ』という自作絵本を書いた思い出も。懐かしい……。しかし、今回使った「Macintosh SE/30」はさらに古い機種。全く見たことも触ったこともありませんでした。
しかしある日見かけたMacintosh SE/30。角ばった中にも柔らかさのあるフォルム、かわいらしいブラウン管のディスプレイ、圧倒的な存在感! そのMacintosh SE/30がフリーマーケットに出るらしいという話を小耳に挟みました。
「いやー買ったところでどうしようもないし……」と思う心とは裏腹に、夕方には私の腕の中にMacintosh SE/30が。そして私はそのままPCを抱えてお家へ帰ったのでした。
可愛すぎて背負いたい……。Macintosh SE/30第二の人生決定
せっかく手に入れたMacintosh SE/30、パソコンとして使えないのは仕方ないとしても、ただの置物になってしまってはもったいない。何らかの形で使いたい。そこでひらめいたのがリュック。
市販のパソコンっぽい見た目の布製のリュック。あれ本物でやっちゃったら面白いんじゃない? 硬いシェル型リュックってだいぶ前にはやってましたよね。ああいう感じにしよう! ということでこんなリュックを作ることにしました。
PCからリュックへ、大改造手術
さて、まずは中身の取り出しです。が、その前に一応電源を入れてみると……ブォォンとファンが動き出し、ほこりっぽい独特の匂いを振りまきます。そして、ディスプレイにはフロッピーディスクの絵が表れました! こいつ……動くぞ!
もしかして使える? リュックにするにはちょっともったいないかな? と悩み始めますが……。1度目は起動しましたが、それ以降は何回やっても立ち上がらず。比較的罪悪感も無く、解体作業に入ったのでした。
分解してみるとめちゃくちゃ面白い。最近のパソコンは中身を見ても私にはなにも分からないのですが、この時代のパソコンはまだ機械感がありますね。子どもの時に分解してたら電子工作にハマっただろうなぁ。
中身を抜かれてすっからかんになりました。だいぶ黄ばんでいるので美白します。漂白剤を付けて、太陽光に当てることでプラスチックの黄ばみを落とせます。大切なアップルマークが消えないように慎重にマスキングをし、漂白剤を薄めて振りかけます。お日様の下へ出したいところですが、作業日は曇り。太陽の代わりに紫外線ライトを当ててみます。
12時間ほど当てると、だいぶ黄ばみが取れました。
リュックに仕立て上げていきます。リュックに欠かせない肩の部分。キャリーカートに付いていたショルダーハーネスを流用。Macの筐体に穴を開け、ハーネスを通して留めます。
さらに布をチョキチョキしたり、縫ったり貼ったり。
「PCに布縫い付けてるのおかしくない?」という気持ちが湧き上がるのを無視して手を動かします。前面パネルと本体を蝶番でつなぎ、間に布を付ければリュックの形に。小物が入れやすいポケットやバンドを取り付ければ、もう立派なリュックです。
最新のリュックはLEDで光るらしいと聞いたので、このリュックも光らせます。LEDパネルと制御用のラズパイを前面パネルの裏側に仕込み、マウスとモバイルバッテリーにつなげば光るMacリュックの完成!
このMacintosh SE/30が……
こう!パカっと開いて荷物を出し入れできます。
しかも光る! Wi-Fi経由でパソコンから操作したり、あらかじめ登録した画像をマウスで順番に流したりできます。
ファッションリーダー目指して秋葉原へ。最高にクールと思うのは私だけ?
この最高にクールなリュックは本当に最高にクールなのか? 街に出て検証してみましょう。きっとみんな「クールだね!」と話しかけてくるはず。秋葉原駅周辺をうろうろしてみます。レッツゴー!