田辺聖子の短編小説「ジョゼと虎と魚たち」の劇場アニメ化が決定。2020年に公開される。併せてティザービジュアルとメインスタッフ情報が明らかになった。
1985年に刊行された同名の短編集に収録されている「ジョゼと虎と魚たち」は、足が不自由な読書好きの女性・ジョゼ、ジョゼがひょんなことから出会った青年・恒夫の恋を描く物語。2003年には妻夫木聡・池脇千鶴主演で実写映画化されている。
アニメでは趣味の絵と本、想像の中で自分の世界を生きるジョゼが、夢を追いかける大学生・恒夫との出会いをきっかけに外の世界へ飛び出すことを決めるというストーリーを展開。制作をボンズが、監督を「おおかみこどもの雨と雪」の助監督やアニメ「ノラガミ」の監督を務めたタムラコータローが手がける。また脚本は映画「ストロボ・エッジ」の桑村さや香、キャラクター原案は「荒ぶる季節の乙女どもよ。」の さらにタムラと田辺聖子事務所よりコメントが到着した。タムラは原作について「どんなに時が経っても多くの人の心を捉えて離さない不思議な魅力があります」と語ったうえで、「新しい時代を迎えた今だからこそ映像化を通して再度スポットライトが当てられれば幸いです」と述べる。事務所からは今年の6月6日に死去した田辺に代わり「この作品をご覧になる皆様が、ジョゼの“冒険”を一緒に楽しんでくださいますように。原作者・田辺聖子もきっとそう望んでいると思います」というメッセージが送られた。 なお、このたび絵本によるコミカライズも決定。2020年1月6日発売のダ・ヴィンチ2月号(KADOKAWA)にて連載がスタートする。 ようやく発表できました。田辺聖子さんの短編小説「ジョゼと虎と魚たち」が執筆されてかれこれ干支が三周しようとしてるわけですが、この作品にはどんなに時が経っても多くの人の心を捉えて離さない不思議な魅力があります。どこにでもありそうで、どこにもなかった物語。新しい時代を迎えた今だからこそ映像化を通して再度スポットライトが当てられれば幸いです。 主人公のジョゼは、足の悪い、ちょっと世の中をナナメに見ている女の子。そのジョゼが、人を愛することによって、世界への扉を一つずつ開いていきます。扉を開ける前のすくむような気持ち、そして扉を開けたときの驚きと、あふれるような喜び。この作品をご覧になる皆様が、ジョゼの“冒険”を一緒に楽しんでくださいますように。原作者・田辺聖子もきっとそう望んでいると思います。タムラコータロー(監督)コメント
田辺聖子事務所コメント