8日にシャティン競馬場で行われる「香港国際競走」のGI4レースに出走する日本馬が2日、現地で調教を開始した。香港カップ(芝2000メートル)には春に同舞台のクイーンエリザベス2世Cを勝っているウインブライト、香港マイル(芝1600メートル)は春秋マイル王のインディチャンプなどが参戦する。このレースは海外馬券が発売される。
クイーンエリザベス2世Cで世界を驚かせたウインブライトにとってこの秋2戦は不本意な内容。しかし「そろそろ時季的に走ってくるのかなと。来年は夏の過ごし方を違う形にしないと駄目」と畠山師。通算8勝は11月から4月に集中。暑さに弱いというのがデータに示されている。
「ここ2戦のようなことはない。体の張りが戻ってきて天皇賞を使った後の体重の戻りも早くいい感じのころに戻ってきた。今回は期待してレースに挑める。春に勝っているしコース適性は間違いなくある」と師は好勝負を約束した。
主戦の松岡も気持ちは一緒だ。「国内最終追い切りは少しおつりを残す感じ。足りない分は現地でやればいいと。現地の調教は芝になるし暑さもあるからね。前回とは違うよ。秋2戦はあまり出来に自信が持てなかったけど、今回が本来の姿」と胸を張る。
2日は角馬場で乗り運動を1時間。「一度春に来ている分、落ち着いてます。前走よりも状態はいい」と木場迫助手。上り調子で挑める大一番なら、今度こそ復権を果たしてみせる。