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『ブラック・ウィドウ』予告編&ティザーポスターが公開 ─ 舞台は『シビル・ウォー』直後、スカーレット・ヨハンソン主演

(c)2019 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「フェイズ4」開幕を飾る、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウの単独映画『ブラック・ウィドウ』予告編とティザーポスターが公開された。


「かつての私には何もなかった。だけど、私はこの仕事を手にした。この家族を手に入れた。けれど、永遠に続くものなんて何もない」。ファン待望の単独映画の予告編は、ナターシャの独白から始まる。

鏡に映る顔を見つめて、ナターシャが思い出すのは、かつての自分と、クリント・バートン/ホークアイやニック・フューリーといった仲間たちの表情だ。『ブラック・ウィドウ』の物語は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でアベンジャーズが分裂に追い込まれた直後が舞台となる。

「急いで発たねばならないと聞いたぞ」。ナターシャに語りかけるのは、ウィリアム・ハート演じるサディアス・“サンダーボルト”・ロス長官だ。「このごろ大変なので」と答えるナターシャに、サディアスは「それで、何をするつもりなんだ?」と問う。するとナターシャは、「いろんな人生を生きてきましたが、自分の過去から逃げるのは止めたんです」

銃を構えたまま洋館に入っていくナターシャは、「あなたがいるのは分かってる」という女性の声に、「私もあなたがいるのは分かってる」と答えた。「それじゃ、大人同士の話でもする?」。次の瞬間、ナターシャの前に現れたのはイェレナだった。「私たちが?」。イェレナが答えると、2人は激しい格闘に突入する。銃をつかみ、拳をふるい、ナイフで切りかかるのだ。イェレナが倒れると、ナターシャは「会えてうれしい、“妹”に」と一言。すると、イェレナは「どうして家に帰るの?」と尋ねた。

画面に次々と映し出されるのは、煙の上がる平野、建物の屋上、高く建てられたポール、何かを監視しているように見えるモニタールーム、ヘリコプターが飛ぶ背後には雪山、ヘリから橋上に飛び降りるナターシャ、そして訓練に励むスパイたち。「私たちには終わっていない仕事がある。すべてが始まった場所に戻らないと」。車から上半身だけ出し、弓を引く男の正体は何者か。この人物は、コミックの有名ヴィランであるタスクマスターとして捉えて良いのだろうか。ナターシャは「確かなことがひとつある。これはとんでもない再会になるってこと」と口にする。

そして、かつてナターシャと関係があったらしい女性メリーナと、男性アレクセイが登場する。アレクセイは“ソ連版キャプテン・アメリカ”というべきレッド・ガーディアンのスーツを身にまとい、笑いながら「まだ着られるぞ」と一言。「家族の仲直りだな」とアレクセイが言うと、イェレナは目をそむけ、メリーナは「あなたは太った」。ナターシャは笑顔を浮かべ、アレクセイの顔を覗き込む。

黒いスーツの男と格闘するアレクセイ/レッド・ガーディアン、ヘリから攻撃を仕掛けるイェレナ、そして高所から真っ逆さまに飛び降りていくナターシャと、その命を狙う素顔の見えない集団。ナターシャはなぜ“家族”のもとに戻ったのか、彼らの狙いは何か。そしてタスクマスターらしきヴィランの集団は何をたくらんでいるのか。物語の中身は、まだ明らかにされていない。

(c)2019 MARVEL

ナターシャの妹分イェレナを演じるのは『ファイティング・ファミリー』『ミッドサマー』の新鋭フローレンス・ピュー。アレクセイ/レッド・ガーディアン役を「ストレンジャー・シングス」『ヘルボーイ』(2019)のデヴィッド・ハーバー、メリーナ役を『女王陛下のお気に入り』(2018)のレイチェル・ワイズが演じる。なお、ナターシャの旧知であるメイソン役として「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)O・T・ファグベンルが登場。MCUからサンダーボルト・ロス長官が登場することは今回の映像で初めて明らかになった。

監督は『さよなら、アドルフ』(2012)『ベルリン・シンドローム』(2017)のケイト・ショートランド。脚本は『キャプテン・マーベル』(2018)ジャック・スカエファーと『ラブストーリーズ コナーの涙/エリナーの愛情』(2014)ネッド・ベンソンが執筆した。

映画『ブラック・ウィドウ』は2020年5月1日(金)日米同時公開

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Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

M・ナイト・シャマラン、新作映画2本は独立した作品に ─ 3本目のアイデアも存在「どれも奇妙でダーク」

Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28769151787/

『シックス・センス』(1999)『アンブレイカブル』(2000)『スプリット』(2017)『ミスター・ガラス』(2019)などを手がけるスリラー映画の名手M・ナイト・シャマラン監督が、2021年・2023年に米国公開予定の新作映画について語った。

米Colliderのインタビューで、シャマランは現在計画されている2本は「完全に独立した」別物の作品であると明言。『アンブレイカブル』『スプリット』『ミスター・ガラス』という連作形式にはならないことを強調した。


「すごく作りたい映画のアイデアが2つあるんです。僕の場合、アイデアは日記に書かれているだけだったりもして、まだ肉付けされていなかったり、どんな内容なのか分からなかったりする。それを形にするんです。脚本を書き、監督するのに2年を費やす準備はできていますよ。まだそこまで至っていないアイデアもあるので、それらはもう少し練らなければいけないんですが。ともかく、今の時点で作ることを考えているアイデアは2つ。それから面白いことに、3本目が出てくるかも。もしかすると、2本の間にやることになるかもしれません。」

『ミスター・ガラス』の公開時、「3部作の完結は、キャリアの一章が幕を閉じることのよう」と語っていたシャマランは、現在ふたたび創作へのモチベーションが高まっているようだ。来たる新作が従来の作品とは異なるものになるのか、それとも似たものになるのかと尋ねられると、監督はこのように語っている。

「『ヴィジット』(2015)以来のアプローチを気に入っているんです。最小限で、限られたシチュエーションと人物で展開して、僕が作品をきちんと操ることができる。だけど、作風的には大きなリスクを背負っています。不条理だけど現実的で、ダークなユーモアがあって、複雑な物事にも取り組む。それから、映画の途中にせよ結末にせよ、必ずしも観客が心地よいものにはなりません。[中略](新作2本も)そういうアプローチとプロセスにならったものになります。」

米国公開日が発表されている新作2本と、まだアイデア段階の3本目について、シャマランは「どれも奇妙でダーク」であり、それぞれ独立しながらも「少しばかり互いに語りかけあう」作品だと語っている。物語が繋がっているわけではなくとも、明らかな共通点を持つことになるのだろう。

シャマランの新作を配給するのは、『ヴィジット』『スプリット』『ミスター・ガラス』に続いてのタッグとなる米ユニバーサル・ピクチャーズ。優れたスタッフと配給会社を得ていることで、シャマランは大きなリスクを軽減できているとの謝意も述べている。

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Source: Collider

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稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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