新auピタットプランNは、毎月1日から月末の間に利用したデータ量に応じて料金が確定する仕組みです。
データ量の段階は、1GB未満、4GB未満、7GB未満の3段階に分かれています。
本記事では新auピタットプランと新auピタットプランNはどのような違いがあるのか?
新auピタットプランN料金や割引の詳細、メリット・デメリットまで徹底的に解説します。
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新auピタットプランと新auピタットプランNの違い
新auピタットプランと新auピタットプランNの主な違いは、「解約負担金の違い」「2年契約しない時の基本料金の違い」の2点です。
新auピタットプランNは、2019年10月1日より従来の2年契約の条件を緩和した「2年契約N」対象の料金プランとして登場しました。
2年契約Nは、2年の定期契約を条件に毎月の基本料金が割引される仕組みです。
2年契約した後、24か月~26か月目の更新期間中であれば解約金が不要となります。更新期間を過ぎると自動で更新される、という仕組みです。
ここまでは、従来の2年契約と変わりありません。
大きく変更された点は、2年契約Nは更新期間以外の解約金が1,000円となり、2年契約有無の金額差は毎月170円に低減されたことです。
従来の2年契約では、更新期間以外の解約金が9,500円、2年契約有無の金額差は毎月1,500円でした。
2年契約Nは、2年契約と比較して解約金が8,500円、2年契約有無の金額差は1,330円安くなりました。
新auピタットプランと新auピタットプランNの違いについてまとめます。
2年契約 | 2年契約N | |||
プラン名 | 新auピタットプラン | 新auピタットプランN | ||
申し込み可能期間 | 2019年6月1日~2019年9月30日 | 2019年10月1日以降 | ||
2年定期契約 | 2年契約あり | 2年契約なし | 2年契約あり | 2年契約なし |
基本料金(1GB未満) | 2,980円 | 4,480円 | 2,980円 | 3,150円 |
解約時負担金 | 9,500円 | なし | 1,000円 | なし |
新auピタットプランは2019年6月1日~2019年9月30日の4ヵ月間提供されていました。一方、新auピタットプランNは、2019年10月1日より提供されています。
申し込み日によって、適用されるプランが異なります。
もし、新auピタットプラン(旧)を適用中の場合、自動的に新auピタットプランNに切り替わるわけではありません。
新auピタットプランNへ変更したい場合は、プラン変更の手続きが必要です。→2年契約Nへ変更する際の詳細はこちら
新auピタットプランNの料金について
新auピタットプランNの料金体系は以下のとおりです。
新auピタットプランN | ||
データ量 | 2年契約あり | 2年契約なし |
1GB未満 | 2,980円 | 3,150円 |
4GB未満 | 4,480円 | 4,650円 |
7GB未満 | 5,980円 | 6,150円 |
新auピタットプランNは、毎月のデータ量の利用量に応じて、基本料金が確定する3段階の変動型料金プランです。
また、毎月のデータ量は最大7GBまでで、7GBを超過すると下り通信速度が最大128kbpsの速度規制が入ります。
過去のauピタットプラン(旧プラン)は、「2,980円(~1GB)」「3,980円(~2GB)」「4,480円(~3GB)」「5,480円(~5GB)」「6,480円(~20GB)」という5段階の変動型料金プランでした。
新auピタットプランNは、5段階から3段階に少なくなり、シンプルな料金構造に変化しました。
新auピタットプランNの通話定額オプション
ここまで新auピタットプランNの基本料金について確認してきましたが、通話料金に関しては別加算となります。
新auピタットプランNは、前章の基本料金に加えて30秒当たり20円の通話量が加算されます。
毎月の通話を多く利用する場合、以下「通話定額オプション」を契約することで通話料金をお得に利用することが出来ます。
オプション名 | オプション概要 | オプション金額 |
通話定額ライト | 発信1回あたりの通話が5分以内の場合、国内通話が24時間カケ放題 | 700円(※初回12カ月はキャンペーンで500円) |
通話定額 | 国内通話が24時間カケ放題 | 1,700円 |
家族割プラス適用で毎月最大1,000円割引
新auピタットプランNをお得に利用する為には「家族割プラス」の活用が欠かせません。
家族割プラスとは、対象プランに加入している同居の家族の人数に応じて、月々の料金を1回線あたり最大1,000円割引するサービスです。
家族割プラスの加入条件は、以下の通りです。
- 同一住所にお住いの家族であること
- 「割引対象の新プラン」に加入
以上の2点をどちらも満たす場合、特典を受ける事ができます。
もし、家族と同居でない場合でも、auスマートバリューを適用しているグループ内であれば、50歳以上の家族と家族割プラスのグループを組むことが出来ます。
新auピタットプランNにおける家族割プラスの割引額は、以下の通りです。
新auピタットプランNにおける家族割プラス割引額 | ||
利用データ量 | 同居2回線 | 同居3回線以上 |
1GB未満 | △500円 | △1,000円 |
4GB未満 | △500円 | △1,000円 |
7GB未満 | △500円 | △1,000円 |
auを利用する家族が多いほど、お得になるのは見逃せません。
家族割プラスを確実に活用したい場合は、詳細をまとめていますので、そちらをご確認ください。→家族割プラスの詳細はこちらから
auスマートバリューで毎月最大500円割引
また、新auピタットプランNをお得に利用する為には「auスマートバリュー」の割引もチェックしておきましょう。
auスマートバリューは、auが指定のインターネット(auひかり等)を契約することで、au回線の基本料金が割引されるサービスです。
新auピタットプランNの場合、auスマートバリューの割引額は毎月のデータ利用量に応じて変動します。
新auピタットプランNにおけるauスマートバリュー割引額 | |
利用データ量 | 割引額 |
1GB未満 | – |
4GB未満 | △500円 |
7GB未満 | △500円 |
新auピタットプランNにおけるauスマートバリューの割引額は最大500円と、決して大きな割引ではありません。
しかし、毎月1GB以上利用する場合は、年間で6,000円分も割引されるため、きちんと活用していきたいところです。→auスマートバリューの詳細はこちら
新auピタットプランNの料金総額
それでは、新auピタットプランNの料金総額について確認します。
新auピタットプランN総額 | |||
データ量 | 1GB未満 | 4GB未満 | 7GB未満 |
基本料金 | 2,980円 | 4,480円 | 5,980円 |
通話定額オプション | なし:0円/通話定額ライト:700円/通話定額:1,700円 | ||
家族割プラス | 2回線:△500円/3回線:△1,000円 | ||
auスマートバリュー | – | △500円 | △500円 |
合計金額 | 1,980円~4,680円 | 2,980円~6,180円 | 4,480円~7,680円 |
新auピタットプランNの料金総額は、毎月のデータ利用量、通話定額オプション、家族割プラス、auスマートバリューの組み合わせにより、最安1,980円~最高7,680円以上の基本料金がかかります。
結局のところ、新auピタットプランNはユーザーの契約状況によって料金総額が大きく異なります。
毎月どれくらいのデータ量や通話量があるのか、という点に加え、家族のau回線の数、auスマートバリュー対象のインターネット契約の有無によって個人差があります。
いずれにしても、家族割プラスとauスマートバリューは確実に適用し、お得に利用していきたいですね。
新auピタットプランNのメリットがあるユーザー層
新auピタットプランを利用する場合、お得な恩恵を大きく受けるのは、データ利用量4GB未満のライトユーザーです。
新auピタットプランNを、毎月7GB利用できるauフラットプラン7プラスNと比較して確認します。
新auピタットプランN | auフラットプラン7プラスN | |
1GB未満 | 最安1,980円~ | 最安3,480円~ |
4GB未満 | 最安2,980円~ | |
7GB未満 | 最安4,480円~ |
上記の金額は各料金プランに「家族割プラス(3回線以上)」と「auスマートバリュー」を同じ基準で適用した場合の最安金額です。
金額を見ると一目瞭然ですが、毎月4GB未満の場合だと新auピタットプランNは最安2,980円から利用でき、auフラットプラン7プラスNよりも500円以上お得になることがわかります。
一方、4GB以上利用する場合は、新auピタットプランNが最安4,480円なのに対し、auフラットプラン7プラスNだと3,480円なので、新auピタットプランNのほうが1,000円ほど高くなってしまいます。
以上の結果から、毎月のデータ利用量が平均4GB未満、もしくは確実に4GBを下回る場合は、新auピタットプランNを契約したほうが料金メリットが大きいです。
新auピタットプランNのデメリット
ここまで、新auピタットプランNの料金体系やメリットを確認してきましたが、お得に利用できる反面、デメリットや気を付けておきたいポイントがあります。
気を付けておけば賢く利用できる点もあるため、確認していきましょう。
データ量の管理に神経を使う
新auピタットプランNは、利用したデータ量に応じて料金が変動するプランなので、毎月のデータ量の管理に神経を使ってしまう可能性があります。
特に0GB~1GB未満、1GB~4GB未満、4GB~7GB未満という風に、ステージごとに1,500円ずつ基本料金がアップしていきます。
意図せず、次のステップへ達してしまうとなんだか損をしたような気持ちになってしまいます。
この問題を解決するためには、Androidスマホなら「本体設定」、iPhoneなら「データ量通知アプリ」などを利用することで、ある程度はリスクを回避することが出来ます。
Androidスマホの場合は、本体設定→モバイルデータの詳細から一定のデータ量に達した場合に通知・データ利用の制限をかけることが可能です。
一方、iPhoneの場合は、「通信量チェッカー」などのデータ量管理アプリを利用して、データ利用量を0.1GB単位でこまめにチェックすることが出来ます。
Androidスマホのようにデータ通信制限をかけることは出来ませんが、予定より少なめのデータ量で通知を出すように設定しておけば、データ使用量をうまく制限するお知らせとして活用できます。
ただし、スマホ本体でチェックするデータ量と、auの実際のデータ量とは若干の差が生じる可能性があります。スマホ本体で通信量をチェックする場合は、多少おおめに見積もってデータ通知やデータ制限するよう心がけましょう。
毎月割が消失する可能性がある
毎月割は、対象機種購入と同時に、指定のデータ (パケット) 定額サービスまたは料金プランに加入すると、利用料金から最大24カ月間または最大36カ月間 (購入の翌月から) 割引されるサービスです。
2019年9月30日に提供終了となりましたが、それ以前に機種を購入し、現時点で24か月満たない回線を利用中のユーザーは、毎月割の割引が適用中かと思います。
もし、割引適用途中で新auピタットプランNへプラン変更した場合、毎月割が消滅してしまう可能性があります。
毎月割適用中の場合は、割引を満額適用しつくした後に、新auピタットプランNへ切り替えると損するケースは少ないでしょう。