エンリ・エモットという少女は、いつまでも時が止まったような小さな村で、そこそこ平穏無事な生涯を送る人生なのだと感じて過ごしていた。
カルネ村という、リ・エスティーゼ王国に属する辺境にあるその村は、近隣にあるトブの大森林と農産物の恵みによって成り立つだけの貧し過ぎない一般的な田舎の集落である。
その日エンリは、いつものように朝起きて、いつものようにカルネ村での自分の仕事を熟して、いつものように過ごすのだと思っていた。
普遍的な毎日は彼女にとって当たり前の日常であり、両親と妹と共に大きく変わることのない毎日を過ごすことに小さな幸せを感じていた。
ただ、絶望というのは誰にでも起こりうる不可測であり、そんな普通の村娘な彼女にさえ等しく降りかかることもある。
いつものように井戸に水を汲みに行った彼女は、遠くで声が聞こえた気がした。絞められる鳥の最期の声のような、そんな声だった。
――悲鳴……?
間違いなくそれは、動物の上げる声ではなかった。彼女にとって聞いたことのない声は、確かに人の声であったのだ。
背を濡らす汗は不快感をじわりと彼女に与える。焦燥だろうか、困惑だろうか、未だに彼女に恐怖と呼ばれる感情は起こっていない。
確かめよう、と漠然と思った時には自然とその方向に足が向いていた。否、当然のことだ。その方向は、彼女が生まれ育った家がある方角であったのだから。
再び聞こえてくる声に速足になり、次第には駆けだしていた。スカートに脚が絡まないように慎重に、されども迅速に。
馬の嘶きと人の悲鳴。次第に近くなっていく内に芽生えてくる一つの感情。焦燥と困惑を押しのけて大きくなるそれは……恐怖。
「ひっ」
小さく漏れた悲鳴はその行いに対してか。はたまた無意識に喉から絞り出されただけなのか、彼女には分からない。
かなり遠くに見えた白銀の煌めきの後に、赤い紅い飛沫が宙を彩る。また、悲鳴が一つ。
見知らぬ人の居ない小さな村での非日常の出来事。よく知る知人が崩れ落ちる様を、彼女はスローモーションで視界に収めるだけ。
そこで彼女は……胸の内に込み上げる恐怖と焦燥の原因をより深く理解する。
――お父さん……お母さん……ネム……っ
家族が危ない。警鐘を鳴らしていた恐怖は、家族を失うことへの恐怖であったとやっと気づく。
駆け出す脚はさらに早まり、彼女は唯々自らの家族の無事を祈って走った。
漸くたどり着いたその場所では、父が必死に一人の騎士を身体で押し込めていた。
「お父さん!」
「エンリ! 無事だったか!」
彼女の家に来た騎士は油断していたのだろう、エンリの父によって大地に捻じ伏せられるカタチで拘束されている。
必死に逃げ出そうともがいているが逃げ出すこと叶わず、兜を外され、母の振り下ろしたフライパンによって抵抗は収まった。
荒い息を吐く父は汗を光らせてエンリに笑いかける。娘の無事が嬉しかった。
しかし事態は急を要する。たった一人を無力化したとはいえ、村全体に被害が出ているのだ。
すぐさま真剣な表情に変わった父は妻に向けコクリと頷き、
「逃げるぞ。何も持たなくていい」
それだけを告げてエンリの幼い妹であるネムを抱きかかえた。
無言で頷いた彼女を見てか、父と母は森に向けて走り出した。
遅れぬよう彼女もすぐに駆け出す。その胸にあるのは、唯々家族皆で生き残るという想いだけである。
走る。走る。走る。走る。
脚に絡みつくスカートがとてももどかしかった。胸に来る恐怖を押さえつけながら走るエモット一家は誰も言葉を発する余裕などない。
逃げる一家を見て追いかけてくる騎士は居た。他の一家を殺して次の獲物を決めた獣達は、まるで狩りを楽しむかのようにエモット一家を追い立てる。
――嫌だ、いやだ、イヤダ、嫌だ……っ
死ぬことに恐怖はある。どうして、という理不尽に対する苛立ちもあった。それよりもエンリには、家族を失うという恐怖の方が大きかった。
必死で走る父と母を横目に見ながら、鎧の奏でる金属音に不快感を感じながら、彼女は走ることしか出来ない。
ずっと平穏な日常が続くと思っていた。そこそこな生涯を送ると思っていた。
いつも通りの井戸の水くみ、いつも通りの朝食、いつも通りの畑仕事、いつも通りの妹の世話、いつも通りの父と母との会話……
あまりにあっけなく、エンリ・エモットの日常は崩壊していく。
忌々しく恐ろしい金属音の重なりは、彼女の日常を非日常に変えていく最悪の音色。
遠くに見えた森に逃げ込めば生き残れる確率は上がるだろう。
少しだけ安心した矢先に……彼女の希望は一つ、叩き潰される。
「ぐぁ……っ」
小さなうめき声と、誰かの倒れる音。
それが父のモノであると理解した時にはもう遅い。
つんのめった父の背に刺さった矢を彼女は見た。脚を止め振り返った彼女達の視線の先には倒れた父とネムが居た。
騎士達はまだ遠い。その数はたった三人で、矢を放った一人は馬に乗っていた。
――逃げられない
高機動の馬の脚から自分達が逃げられるはずなどないだろう。エンリはそう思った。
彼女は正しくその時、絶望した。しかし、
「に、げろぉ!」
振り絞った父の声で我に帰る。そうだ、逃げなければ。森ならば馬の脚を止められるのだから。
咄嗟に倒れていたネムの手を取り彼女は立ち上がる。騎士達は小走りで近づいてくるだけでまだ本気で狩ろうとはしてきていない。
震える脚で立ち上がった父はエンリ達に背を向けて騎士達へと向き直った。
「お父さん……」
「はやくいけぇ! お前達ぃ!」
その背中は大きかった。今まで見てきた誰よりも。
こみ上げる涙をぐっと堪えて振り返ったエンリは、ネムの手を取り走り始めた。
驚くことに、母は走り出そうとはしなかった。
「生きてね……エンリ、ネム」
通り過ぎざまに小さく聞こえた声はか細くも力強かった。
なぜ、どうしてと思考するも脚を止めるわけにはいかない。
父と共に時間稼ぎをしようと、彼女の母は思ったのだろう。怪我をした父では大した時間を稼げないと踏んで。
一分でも、否、一秒でも時間を稼ごうとする両親の決意にエンリは涙が止まらない。
ネムは歳の割に聡い子だった。泣き叫んで戻りたいはずであるのに、何も言わずに姉の引く手を頼りに彼女も大粒の涙を零しながら走っていた。
咄嗟に妹が逃げることを選択したのは彼女にとって有り難いことだった。恐怖と絶望に支配された心は、幼い妹を置いて逃げてしまうという選択肢を選んでしまいそうだったから。
絶叫が聞こえた。聞きなれた声だった。両親のそんな声に涙が止まらなくなりながらも、彼女達の脚は止まらなかった。
逃げるのだ。自分達は生きて、生きて、生き延びるのだ。両親の願いの通りに。
しかして、彼女達は理解していない。
遠くに聞こえる蹄の音の間隔が短くなったことを。それが意味する所は……森に辿り着く前に、彼女達の命の灯火が消えるのだということを。
更に不幸なことに彼女達は……森に近づくにつれて膝丈までの高さとなっていた雑草群を走り抜けている時に……
「あっ!」
其処に偶然転がっていたとある物体によって転んでしまうこととなった。
蹄の音、馬の嘶き、絶望はすぐそこに。もはやこのタイムロスは取り戻せない。
「なんで……っ!
なんでこんなとこにこんなモノが……っ!」
彼女は初めてナニカを憎んだ。それが加害者である騎士ではなく、雑草群に横たわっていたナニカであることは可笑しな話であったが。
ガツン! と叩いたソレは、無機質な音を響かせる銀色の鎧であった。
†
目を覚まして初めに目に映ったのは眩い光だった。
見たこともない暖かさと明るさに目を細める。微睡とは違う自身の脳髄の状態を覚醒させようとしても、その光の優しさに再び瞼を閉じてしまいたくなる。
――もう少しだけ……このままで……
そう思ったのも束の間、彼の身体にほんの些細な衝撃が走った。
鈍い金属音を立てるモノの、彼に大したダメージは入ることはなかった。
二つの衝撃は小さなモノで、気にすることはないかとぼやける思考をそのままに瞼を閉じようとした。
しかし彼の身体にまた、小さい衝撃が与えられる。
か弱い衝撃は彼にとって何の意味もなさない。レベルの低い相手からの攻撃など無効化してしまう彼の身体には。
ただ、些か苛立ちを覚えるのも無理はない。こんなあたたかな世界を邪魔されるのは、温厚な彼にとっても苛立ちを覚えるモノである。
ゆっくりと、ゆったりと身体を起こした。
自らを害するモノはなんであるのかを把握する為に。
そうして彼は――
「なんだ……ここは?」
前を見渡して大きく首を捻った。
意識が戻って何も思考が纏まっていない彼は、その初めての感覚に戸惑うばかり。
手に感じるさわさわとした草の感触。包み込まれるような柔らかな大地の質感。天から齎される暖かな光。そよぐ風は少しばかりくすぐったくも爽やかで。
五感に感じる全てが、彼にとって初めてのモノばかりであった。
人工的なモノにしか触れたことのない彼は、初めての大自然に大きく戸惑っていた。
ゆったりとまだ鈍い思考を纏めようとして、彼の目に二つの物体が目に止まった。
怯える小さな女の子が、二人。土に汚れたその姿と、恐怖に彩られた瞳。
仕事柄、彼はそういった子供達の視線を受けたこともある。
怯えた子供達の視線を受けて、彼は己がなんであるかを漸く思い出し、今の状況も、自分の姿すらもそっちのけで彼女達に声を掛けた。
「……もう大丈夫。俺が来たからね」
いつでも、そうやって被害にあった子供達に声を掛けてきたのが彼だった。
警察官として現場に突入し、怯える子供達を救出して掛けてきたいつもの声は、哀しいことに彼女達を安心させることは出来なかった。
しかし気にせず、彼の行動は早かった。
ガシャリ、と鎧を鳴らして構えたのは警察官としての態勢で。周囲の状況把握を瞬時に行う為に再びあたりを見回した彼は、彼の左に現れた馬上の騎士を下から睨みつける。
「なんだぁ、お前?」
困惑を以って上げられた声に答えることなく彼は思考を回す。
――そうだ……俺は“あの人”に協力を仰いでユグドラシルにログインしたはずだ。
想像通りならばここはユグドラシルというゲームの中でギルド拠点にいるはずが、なぜか危機的状況の少女二人と不審な騎士が居た。
わけが分からなかった。騎士からの問いにも答えられるはずがない。
とりあえず現状の把握をと思っても、相手から向けられる殺気を感じてそんな暇はないと悟る。
「おい、答えろよ。お前はどこのヤツだ?」
再度の問いかけにも答える事は出来ない。
ひっ、と右側にいる少女二人が悲鳴を上げた。
とりあえず分かることは二つ。目の前の騎士は生きている人間であるということと、少女達が怯えているのはこの騎士のせいだろうというだけだった。
ゲームではない、と彼は思った。ユグドラシルではNPCは喋らないし、こんなに表情が豊かではないのだから。
故に彼はすっくと立ちあがり、ただ普通に話しかける。
「日本のしがない警察官だが……分かるかな?」
「に、にほ……けさつかん? なんだそれ?」
彼は失念していた。いや、現状把握できなかったのが悪かった。
今の彼の姿は高価な装飾を施された銀色の鎧を纏った騎士にしか見えないのだが、己の姿を確認できない今の状況では気づけるはずもない。
騎士からすれば一応何処かの所属の騎士やも分からぬから確認しただけだが、全く見当違いの答えが帰って来て混乱は深まるばかりである。
その間に、彼は自分の身体から湧き上がる力に気づき、チラリと僅かに視線を落とし自らの下半身を確認して驚愕する。
――なんだ? この鎧は……まるでゲームがリアルになったみたいな……
それぞれが首を捻る彼と騎士ではあるが、そんなことはどうでもいいと一人の少女が大声を上げた。
「た……たすけてっ!」
少女の必死の懇願。声に反応した両者はどちらもが少女を見やった。
騎士は下卑た笑いを浮かべ、彼は……青白く光る瞳を輝かせる。
「へっ、村の娘が助けを求めるってことは……リ・エスティーゼの騎士かよ」
「なるほど……この子が汚れてる理由はあなたか……」
少女の目はあくまでも彼の方を向いていた。助けを求められているのはやはり自分。些か状況は分からないが……
――困っている人を助けるのは、当たり前だ。
彼の信念であり、彼の生き様である。
ゆっくりと首を向けた彼は、へらへらと笑っている騎士を睨む。
背中に違和感を覚えるのはきっと装備品である剣を背負っているからだろう。現実世界でそんなモノを背負うことなどないのだから。
ぐ、と拳を握る。湧き上がる力が、つい先ほどまでの“人間である”自分との相違を教えていた。
――わけが分からないが……とりあえず出来ることを……
睨んだまま、少女達を背に回すように立ち位置をゆっくりと変える。
「あなたはこの少女達をどうするつもりなんだ?」
「軍事行動だ。お前も含めて生かしておくわけにはいかねぇな」
明確な敵意を以って剣を構えた馬上の騎士に対して、彼も背から剣を抜き放つ。
彼は今置かれている状況が何なのかまだ何も分からない。分からないが……自分に出来ることと、すべきことは間違えない。
不意に、意思を確定した瞬間に、彼の脳髄には幾つもの技が思い浮かぶ。
漠然としたモノだ。そして彼にとってそれは、とても懐かしいモノだった。
――スキルが使える? ならここは……ユグドラシルの……
「こんなガキ二人にこれ以上時間を取るわけにはいかないんでな……こんなとこに居た自分の不幸を呪って……」
驚愕に支配された彼が思考に潜る暇もなく、
「死になぁ!」
彼の頭上に凶刃が振り下ろされた。
†
唐突に振り下ろされた刃の音を耳に入れ、エンリ・エモットは再びの絶望に目を閉じる。
優しい声音で、もう大丈夫、と言ってくれた騎士に望みを託したが、きっとダメだろうと諦観したのだ。
派手な金属音に耳まで塞ぎたくなったが、彼女はせめてと妹の身体を抱きしめた。
この後に殺されるのは自分達だ。何も考えず妹を抱きしめたのは殺されると分かっていても守ろうという気持ちから。
しかし……後に聞こえてきたのは彼女にとって予想外の声だった。
「て、てめぇ……」
カタカタと鎧の震える音に目を開けてみると、驚くべきことに銀色の騎士は騎士の剣を篭手で掴んでいたのだ。
「へぇ、この程度なら問題ないんだ。すごいな」
少しだけ嬉しそうな声を出す銀色の騎士に不信を抱くこともできない。剣を掴む人間など、それほど彼女には衝撃的だったのだ。
「は、離しやがれっ!」
押しても引いてもびくともしないらしく、騎士は剣を手放すこともできずに焦るだけ。
「やだね。だって俺がこの手を離したらお前はまた斬りかかってくるだろう?」
「あ、当たり前だろうが!」
「だから……こうしようか」
バキン、と金属音が鳴り響く。エンリはまた目を疑った。
銀色の騎士は、掴んでいた剣をなんとそのまま握って砕いたのだ。
「ひっ」
今度は馬上の騎士が恐怖する番であった。
剣を交えるでなく応対されただけでそのモノの異質さを思い知ったのだから当然のこと。
誰が剣を篭手だけで握り込んで、さらには握って砕くなどという芸当が出来るというのか。
瞬時に青褪めた馬上の騎士はそれ以上声を出すことも出来ない。
「まだやるかい?」
なんでもないというように話される声も、一層に異質だった。
早くこの場から立ち去りたい、こんな化け物とこれ以上相対していたくない。それがエンリにも伝わっていた。
馬を少し下がらせる。ひきつった笑みをやっと浮かべて、馬上の騎士は口を開く。
「し……仕方ねぇから……み、見逃してやらぁ!」
いうや踵を返して全速力で引き返していく姿に、エンリもネムもぽかんと口を開けることしか出来ない。
あれほど恐ろしいと思っていた脅威が、驚くほど呆気なく去ってしまったのだから無理もない。
しばしの沈黙。
ばさり、とマントをはためかせて振り向いた彼は優しく目を輝かせて二人を見やった。
「もう大丈夫だよ、俺が来たから」
二度目となるその言葉に、ほろりと、エンリの目から雫が落ちる。
妹がいるのだ。彼女の前で泣くことなどしてはならない。姉なのだからと、必死に涙を抑えようと手で擦っても止まることはなかった。
助かったという安心感。恐怖を耐えてきたことに対する疲労感。ほのぼのと暮らしてきただけの村娘としては、よく耐えたというべきであろう。
気を失いそうになるも、しかし彼女にはまだやることが残っている。
「……お父さんとお母さんが、まだ……村の人たちも……」
絶叫が聞こえたとしても、万に一つの確率で生きているかもしれない。
希望を捨てることこそが愚かだ。それに大好きなカルネ村の人達だって危機に晒され続けている。
縋るような眼差しをまっすぐに受け止めて、彼は優しい声を送る。
「分かった。俺に出来る限りのことはしよう。よく頑張ったね。今はもう……おやすみ」
首元に僅かな衝撃があった。視界と思考が徐々にぼやけていく。
安心と充足を齎した彼に、エンリは気を失う間際にふっと笑顔を浮かべた。
「ありが、とう……」
銀色の鎧の騎士の輝く目は優しい色に揺れていたから、彼女は心地よい意識の喪失に身を委ねた。
故に彼女と、続くように意識を失った妹のネムは、その先の言葉を聞くことは出来なかった。
「……これが夢とかゲームじゃないとすれば……俺は今から“人”を外れることに……なるんだな……」
一人、彼は呆れたような笑みを浮かべる。
己が憧れた存在の矛盾を理解しながらも、そうあれかしという矜持だけは曲げぬよう。
仕事でもそうだった。いつだって矛盾に苦しんできた。世界は単純明快には出来ていない。
自分にとって確かなモノは、己が心に掲げる“正義”を曲げぬことのみ。
だからこそ彼は……救えるモノを救い、掬えるモノを掬う。
「俺はこの子達にとっての正義の味方にはなれても、敵にとっては大悪党にしかなれないからね」
置き去りになど出来ない子供二人を宝物のようにその両腕に抱えて、闘志を燃やす一人の男は、未だ絶叫の上がる村へと歩みを進めていった。
読んでいただき感謝を。
今回はたっちさんのお話。
彼にはデスナイトを召還することが出来ず、エンリ達を護る魔法も唱えられないので単身殲滅に単純に向かうことも出来ない
なのでカルネ村は……