中日・又吉克樹投手(29)が2日、今オフから本格的にウエートトレーニングを導入していることを明かした。
新境地に足を踏み入れた。又吉がその理由を説明する。「今季は各球場のマウンドが固くなった影響で体に負荷がかかりました。筋線維を太くすることで改善できる部分はあると思った。体重を増やしたり体を大きくすることは目的ではないですね」。シーズン終了後から瞬発系のメニューを中心に体をいじめているという。
しなやかな体からキレキレの球を投げ込むのが右腕のスタイル。爆発力を生み出すバネを損なう可能性があると考え、ウエートトレーニングは必要最低限に抑えていた。
だが変化を求めたのは目の前の現状。今季は自己最少の26試合の登板。前年に続き、不本意な結果に終わった。「どの分野もやってみないと分からないこともある。自分の幅を広げたいと思った」。今月中旬に藤嶋らと沖縄で受講する「ドライブライン」の特別講義もそう。全ては現状を突き破るためだ。
この日は岐阜県可児市の富士カントリー可児クラブで開催された昇竜会ゴルフコンペに参加。土砂降りで霧も発生する悪条件の中、現役選手では最高のスコアを記録。「前が見えない中で真っすぐ飛ばそうと心掛けたのがよかったですね。でももしかしたらトレーニングの成果も出たのかな」とニコリ。来季は30歳のシーズン。可能性を広げた新しい自分で、ここ2年のモヤモヤを吹っ飛ばす。 (長森謙介)