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本当のPMTCは“97.7%歯を守る”“患者が自らついてくる”

1 予防の父・アクセルソン博士からのメッセージ

2 ポリッシングではなく本当のPMTCを実践!

3 抑えておくべきリスク部位とは?

 

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1 予防の父・アクセルソン博士からのメッセージ

2011年5月29日に開催されたアクセルソン博士、最後の来日講演でこんなシーンがありました。アクセルソン博士は、とても強い口調で会場にいる歯科医師や歯科衛生士に次のように投げかけたのです。

「みなさんがPMTCを行なうとき。ラバーカップを使う前に、リスクの高い小臼歯や大臼歯の隣接面の清掃を行なっている方はどのくらいいらっしゃいますか? 手を挙げてみてください」

手が挙がったのはごくわずか。お互いに顔を見合わせる参加者の様子を見たアクセルソン博士は、一歩踏み出してこう続けました。

「患者さんにリスク部位から磨くセルフケアを指導するのと同じように、PMTCも小臼歯や大臼歯の隣接面から先に行なうべきではないでしょうか! 1、2回磨いてキレイになる頬側・舌側に比べ、力を注がなくてはいけないのはリスク部位です」

PMTCを世界で初めて考案し、全世界に予防歯科を広めたアクセルソン博士。

30年の長期に渡る臨床研究で “ニーズに応じた予防プログラム”が、どれだけむし歯や歯周病の発症を未然に防ぐかを私たちに示してくれています。

本当のPMTCを実践することで実現できるむし歯も歯周病もない社会。

力を注ぐべきリスク部位を確実に捉え、そこを徹底的にクリーニングする歯科衛生士が増えれば、必ず実現できる未来です。

単にリスクの場所を探ればいいというわけではありません。さまざまな問診や検査の結果に基づき、その患者さん一人の口腔内に合わせて予防プログラムを提供する必要があります。

そのためにも、歯科衛生士はむし歯や歯周病の病因論、プラークの形成過程、リスク検査など。幅広い視点と知識を持ち、患者さん一人ひとりと向き合うことが求められています。

 

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2 ポリッシングではなく本当のPMTCを実践!

本当のPMTCとは何かご存知ですか?

それは、“キーリスクの歯のキーリスクの歯面を専用の器具を使用してクリーニングすること”です。

口腔内全体のクリーニングは、PMTCではなくポリッシングをしているにすぎません。アクセルソン博士も「リスクのない歯面に対しクリーニングすることはナンセンスである」と断言しています。

PMTCは、口腔内を健康に維持するために行なうものであり、ついてしまったステインを落とすための行為ではないのです。

キーリスクとなっている歯のキーリスクの歯面に対して、適切なペーストと適切な器具を使用して、適切な間隔で行なうこと。それが本来のPMTCの姿と言えます。

そこにはリスクを把握するための問診が必要であり、リスクとなっている要素を把握するための検査が必要です。

“患者さんの歯を97.7%守ることができる”。そう立証したアクセルソン博士が提唱する本当のPMTCを実践してはじめて、患者さんの歯を生涯に渡って守ることができます。

 

 

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3 抑えておくべきリスク部位とは?

患者さんが“磨き残し”をしてしまう、もしくは“磨きにくい”場所をリスク部位と言います。そのため、リスク部位は患者さん一人ひとり異なります。

でも、一般的に臼歯、特に大臼歯の隣接面はどんな患者さんもプラークが溜まりやすい部分。頬側・舌側の歯間乳頭に邪魔されて、プラークが除去できない環境にあります。また、歯肉にくぼみがあるため、歯間ブラシを挿入しても簡単には落とせない部分です。

なぜ、臼歯部の方が前歯部よりリスクが高いのか?

それば、歯の解剖学的形態を見ればわかります。

臼歯部は前歯部に比べ幅が広いため、頬側・舌側の歯間乳頭に守られる形でプラークが停滞してしまうのです。また、プラークは隣接面内部に入れば入るほど、プラーク内のpHが低下します。これらの要素が重なり合うため、臼歯部の隣接面はリスクが非常に高いのです。

大臼歯の隣接面はプラークが除去しにくいことに加え、pHも低いことを理解しておくことがポイントですね。

一般的に言えば、下顎大臼歯隣接面が一番リスクが高いのですが、患者さんそれぞれリスクの場所は異なります。目の前にいる患者さんのリスク部位はどこかを見極め、そこを中心としてクリーニングすることが求められます。

常に、私たち歯科衛生士が一番リスクの高い部位からクリーニングを始めることで、患者さんの意識づけにもつながります。

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