Hiroshi Makita Ph.D.

この原則に穴を開ける行為は、好ましくありませんが、原子力安全上十分に自律安全性の範囲内であると公に立証し、認可すればと言う気もします。一方で、日本原子力産業界の程度の低さから原則逸脱は一切認めないという考えに現在私は、軸を置いています。

ちなみに、所内単独運転は、あくまで落雷によって特高が遮断されたときの特例措置であって、この場合は、送電線は短時間で安全確認の後に回復しますから、回復と安全確認の間の一時間から数時間を原子炉を停止させずに持たせるというものです。系統全体が不安定になっているときには使えません。

従って、やはり宇佐美ブロクは、この点でも根本的に間違っていることに変わりはありません。 聞きかじりの知識を自身で確認せずに使うという駄目官僚の常套手段で大やけどした典型事例です。自分から持ち出す言葉、概念、事実は、自分自身で責任を持つという大原則を高等教育で学ばなかったのでしょう

この手の捨て匿名アカウントは、原子力人士に結構多く、半端なことをコメントに書いた人物が原子力屋かただのヲタ公かは分かりません。 mixiでは、まさに原子炉停止と言うときに綱渡り運転でXeオーバーライドを押さえつけて原子炉を止めなかったと自慢する輩も目撃されており、この人物は特定済です。

この人物は核災害を起こした電力会社の世界最大級の原子力発電所で運転員をしていた技術系管理職であるというところまでは特定済です。 私が所内単独運転という多重防護に例外を設ける事に強懸念を示すのは、こういった輩が実際に跋扈してきたことが理由としてあります。この進化形態が吉田所長ですね

ヲタ公や不逞原子力屋がどれだけイキろうと、所内単独運転による停止回避は、多重防護からの逸脱行為であることは変わりなく、理由は電力会社の銭勘定だけであることも変わりません。 それを認めるか否かは、原子力安全の問題であって、要はゼロからやり直しが本来なのです。

この件では、実際に落雷で原子炉が止まる福島第一で中繰にも居た蓮池さんに体験を伺いましたが、僕は一週間以内、早ければ５日で操業再開できルのではと聞いたところ、「とんでもないです、早くても１０日程度でしょう」とのことでした。

原子炉はXeが収まれば動きますが、保安院への報告書作りと説明、許可で日数を要するとのことでした。 落雷で特高の開閉所がボンと鳴いただけで１０日や２週間の停止となると、経営上は大打撃で、所内単独運転という多重防護の例外を作りたくなることは理解できます。