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【格闘技】

「しっかりKOで」田中恒成3度目防衛誓う アマ全日本Vの兄にあやかり序盤集中

2019年12月2日 19時46分

公開スパーリングで鋭いパンチを繰り出す田中恒成(右)

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 ボクシング世界3階級制覇のWBOフライ級王者・田中恒成(24)=畑中=が2日、同級12位のウラン・トロハツ(26)=中国=を迎え撃つ3度目の防衛戦(31日・東京都大田区総合体育館)に向け、名古屋市北区の畑中ジムで練習を公開した。アマチュアの全日本選手権を制し、東京五輪出場に前進した兄亮明(26)=中京学院大中京高教諭=にあやかり、序盤の集中からのKO勝ちを誓った。

 12ラウンドの長丁場で駆け引きするプロと、3ラウンド攻め続けるアマチュアは違う競技と言い切る。それでも、田中の目には9分間エンジン全開だった兄亮明の激闘が、焼き付いている。

 11月末、鹿児島まで足を運んで兄の全日本選手権52キロ級Vを見届けた。「3ラウンドの短い時間だからこそ、その中に懸けるものが大きい。やっぱり集中力がすごくて、見習わなきゃいけないなと思いました」

 この日のスパーリングでは、挑戦者をランキングで上回るWBOフライ級9位のジェイソン・ママ(22)=フィリピン=を、持ち前のスピードで圧倒。左ジャブで顔面を正確にとらえてから連打をたたき込む場面は、さながらKO劇の予告編だった。

 大みそかのリングに上がるのは3年ぶりで、東京では初の世界戦。「しっかりKOで勝ちたいと思います」。心躍る舞台で、あくまで完璧を追い求める。

 

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