来年1月1日付で選手寮・昇竜館の館長に就任する中原勇一さん(60)が2日、さまざまな規律をつくりながら運営していく考えを示した。中日で選手、スカウトなどを務めた新館長は今後、選手やスタッフにヒアリングをした上で決めていくが、現時点の構想としてあるのが、スマートフォンを操作する「ながら食事」の禁止と、あいさつの徹底だ。
スマホを使いながらの禁止は、現在世間で話題になっている。車を運転しながら操作した場合は罰則強化となる改正道交法が1日に施行された。それが昇竜館では、食事中に禁止とする考えだ。
まかない担当に迷惑をかけないという配慮もある。定期的に昇竜館に視察に訪れている中原さんは「決められた時間があるのに、スマホをいじりながら食べて、時間をオーバーしてしまうことがある。それではいけない」。電話がかかってくることに備えて食堂の持ち込みは許可するが、通話以外はNG。あいさつに関しても十分でないと感じているようで、「ナゴヤ球場の施設内に来る人には全員にあいさつするように言いたい」と中原さん。「軍隊みたいにするのではないが、けじめ、メリハリをつけて練習や試合に臨まないといけないと思う」。選手のことを思い、これから「口うるさいオヤジ」になるつもりだ。