マイナンバー制度の情報提供ネットワークシステムが2019年12月2日、午前0時29分からトラブルのため停止していることが日経 xTECHの取材で分かった。同制度の個人向けポータルサイトであるマイナポータルで利用者登録や行政機関同士の個人情報のやり取りの履歴も確認できない状態となっている。
情報提供ネットワークシステムは行政機関や自治体などの間でマイナンバーを基に個人情報をやり取りできるシステム。総務省大臣官房個人番号企画室は「午前0時29分から情報提供ネットワークシステムを使った業務ができない状態が現在も継続している。事業者らと原因の究明を進めている」と明らかにした。現在のところ復旧のめどは立っていないという。
利用できなくなっているのはマイナンバーを基に行政機関の間で情報を連携するための機関別符号を生成して提供する業務や、それを使った行政機関間の情報連携などという。マイナポータルで行政機関同士の個人情報のやり取りの履歴など自己情報を確認できる機能なども「メンテナンス中のため」として利用できない状態となっている。