けどね、それから1週間後のこと。
私は調べたいことがあり、YouTubeを見る機会がありました。
(ちなみに我が家にはたくさんのデバイスがあり、家族が個々に自分のYouTubeアカウントを持ってます。)
その日はたまたま旦那のYouTubeのアカウントで動画を見ようとした私。
息子の風太くんが好きな「じどうしゃ おもちゃ」を検索しようと、
「じ」
の、文字を打つと、
旦那のアカウントには
自閉症
の文字だらけ。
自閉症 1歳
自閉症 いつわかる
自閉症 特徴
自閉症 ………………
こんな感じ。
YouTubeの視聴履歴もね、
自閉症関連の動画
競馬関連の動画
自閉症関連の動画
自閉症関連の動画
旦那の仕事関連の動画
って感じで。
(競馬関連のが挟まれているのはご愛敬w)
その時、どんなに旦那が風太くんのことで悩んでいたのかを理解しました。
「自閉症かもしれないよ?」
最初に旦那が私に投げかけてくれた言葉は、旦那から私へのSOSだったんです。
誰だって自分の子供に障害があるのは嫌だし、
世間一般の子供たちのように[普通]に育ってほしい。
これって、親ならば当たり前の望みですよね。
いつも旦那は私に言ってました。
「のんちゃんを育てることは楽しいし、成長を見るのもとても喜ばしい。けど、俺はのんちゃんの赤ちゃんの時を知らない。
だから、風太くんが生まれてからは、全て初めてのことだらけで少し怖い」
だよね。
旦那にとっては乳児の子育ては初めての事で不安ばかりだったはず。
ましてや、過去には「自分の精子のせいで奇形児が出来たんだ!」と思い込んでる人間にとって、
今目の前にいる息子が自閉症なのかもしれない
ということが、どれだけストレスだったか。
「俺のせいでこの子は自閉症なんだ…」
そんなふうに自分を責めていたはず。
だからこそ、酔った勢いで
「お前のせいで自閉症の子供が生まれたんだ!」
と言いたくなったんでしょうね。
苦しくて苦しくて、罪悪感に押しつぶされそうになって、誰かのせいにしたい、自分のせいじゃないと思いたい。
そんな気持ちが旦那の心の中に渦巻いていたんだと思います。
誰のせいでもないのにね。
だから、私は「どうしてあの時、そんなふうに自分を責めてしまっている旦那のSOSや不安感に気付いてあげられなかったんだろう」って、私は自分の不甲斐なさを呪いましたね〜。
旦那はたった1人で葛藤を繰り返して、苦しんでいただろうに。
その時から、私はきちんと旦那と対話するようになりました。
この子が発達障害なら、私たちにできることはなんなのか。
この子に秘められた可能性はどんなものなのか。
とても建設的な話です。
それからは、旦那が私に
「自閉症の子供なんか生みやがって!」
「お前のせいで自閉症の子が生まれた!」
なんて言うことはなくなりました。
旦那は息子に対してスッキリした表情で接しています。
どんなに苦しかったとしても、旦那が私や子供に対して言った「自閉症の子供なんか生みやがって!」って言葉は消えないし、最低な言葉を吐いたなとは思うけど、
でも、子育てに対する不安や心配を身近な人間が理解してあげるって大事。
私がもっと早くに旦那の心のSOSに気付いてあげられていたら、旦那もそんな言葉を言わなくてもよかったんだよなって思う。
ごめんね旦那。
自分の子供が自閉症かもしれないと思った時のママさんたちの葛藤のブログや、エッセイや、エッセイ漫画、小説、その他各書物には、
[気付いた時には涙が止まらなかった。]
[指摘された時にはショックで立ち直れなかった。]
などと書いてありますよね。
ママさん目線から「その時、旦那が理解してくれなくて辛かった」とかも書いてあったり。
知識としては知っていたのに、いざとなったら自分が旦那にそうしていたことを悔やまれます。
つづく