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石川

「気多大社」 本殿背後の聖域 「入らずの森」初公開

国天然記念物「入らずの森」から出てきた多くの参拝客=羽咋市の気多大社で

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 気多大社(羽咋市)は一日、宮司ら一部の人を除き、立ち入ることを禁じてきた本殿背後の聖域「入(い)らずの森」(国天然記念物)で初の一般公開を始めた。日曜日と重なり、北陸三県をはじめ県内外から多くの人が参拝に訪れた。(林修史)

参拝客 長蛇の列「保全に関心を」

 入らずの森は約三万三千平方メートルで、樹齢三百~五百年のタブやシイなどの広葉樹が自生している。初日は朝から次々にたくさんの人が詰め掛け、森内の神門に続く道に長い列ができた。祈願料三千円を払い、おはらいを受けた後、奥に進み参拝した。

 金沢市から夫や長男、長女と来た中町麻紀さん(34)は「入らずということで暗い森を想像したが、明るく感じた。気をいただき、来年も頑張りたい」と話した。

 大社によると、近年は長年の風雨で倒木が増え、昼でもうっそうとしていた森が明るくなりつつあるという。保全に向け、現状を知ってもらおうと、一般公開を決めた。

 三井孝秀宮司(58)は「想像以上の反響。森の現状を見て、地元の鎮守の森も守る気持ちになってもらえれば」と願った。公開は三十一日まで、連日開く気(き)の葉祭(まつり)に参列した人が対象となる。受け付けは午後三時まで。森内部の写真撮影はできない。

 

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