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ポニーリーグが画期的な新規定を発表 投球数制限と国際標準バット採用「野球本来の理念に」

一般社団法人「日本ポニーベースホール協会」は25日、来年より導入する新規定「SUPER PONY ACTION 2020」の制定を発表した。新ルールでは、中学生全学年への投球数制限の制定、国際標準バット(USAバット)の導入、試合中の言動マナーに関するイエローカードの導入、一球速報の導入などが盛り込まれる、画期的な内容となっている。

「投球目安」「投球限度」を導入、障害予防と同時に選手の才能を積極的に発掘

「SUPER PONY ACTION 2020」が持つ4つの基本理念は下記の通りだ。

○限られた投球の中で1人でも多くの打者をアウトにする投手がPONYスーパーピッチャー
○仲間を信じてマウンドを譲れる心を持つ選手がPONYスーパーピッチャー
○無限の可能性を秘めたポニーリーガーに、先発・中継ぎ・抑えなどの役割を経験させ、投手としての才能を積極的に見出す指導者がPONYスーパーリーダー
○全員が一丸となって戦うチーム・選手がスーパーPONYリーガー

 その上で定められた「投球目安」は、練習試合や普段の練習に適用されるもの。バッターを相手としたマウンドからの投球、8割以上の強度によるスローイングを「投球数」としてカウントすると定義しており、ウォーミングアップ程度のキャッチボールは含まれない。同日開催の試合で連投したり、投手と捕手を兼任したりすること、1日の投入数が50球を超えた場合には翌日は「投球数」にカウントされるような投球をすること、3連投を禁止。12月と1月には極力投球を控え、肩肘に既往歴のある選手は投球禁止とするように呼びかけている。

○PITCH Scale(投球目安)
中学1年生 1試合の投球数:60球 週間投球数:180球 ※変化球禁止
中学2年生 1試合の投球数:70球 週間投球数:210球 ※体の負荷となる変化球禁止
中学3年生 1試合の投球数:80球 週間投球数:240球

 公式トーナメントで適用される「投球限度」では、同一試合での再登板を1回だけ認める一方で、同日にダブルヘッダーなどが行われる場合は、連投および投手捕手兼任を禁止。また、3連投は禁止され、1日50球以上の投球を行った場合は、投手として休養日を1日設定することになる。

○Tournament PITCH Limit(投球限度)
中学1年生 1試合の投球数:60球 ※変化球禁止
中学2年生 1試合の投球数:75球
中学3年生 1試合の投球数:85球

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