黒崎の独り言

お嬢様、お坊っちゃま。

ご機嫌麗しゅう存じます。

黒崎でございます。

このお屋敷にて給仕を仰せつかるようになってから、七月をもって3年の月日が経ちました。

私はこの3年間、お屋敷の為に、お嬢様の為に尽力してきた次第でございます。

しかしながら、ふと自問することがございます。

私は何をしてきたのか、と。

何か明確にお嬢様の為に何かをしてきたと言うには、おこがましいものがございます。

3年経った今、改めて自分の轍を省みると、輪郭がはっきりとせず、何だかぼやけて映るのです。

お嬢様がもっと幸せに、楽しくお過ごしいただく為に、私に出来ることは何でしょうか。

その答えを探す、4年目でございます。



黒崎
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