Holiday servant

ご機嫌麗しゅうございますお嬢様、お坊ちゃま。


黒崎でございます。



今回はいつものように長々と書き綴られた妙ちきりんな日誌ではございません。


物書きの合間に過ごした、

素敵な思い出の話にございます。





普段、私はあまり使用人達と同じ暇を過ごすことはありません。

物書きをしたり、

お気に入りの喫茶店に行ったり、

美味しい紅茶を探して茶葉を手に入れたりと、

基本的には独りで過ごします。



その様な休日を「さて今日もどうしようか」と思案していたところ、

突然八幡から誘いを受けたのです。

「なぁ、一緒に美味しいもの食べないか」

どういう風の吹き回しでしょうか。

八幡からそのような誘いを受けるとは思っておりませんでしたし、

八幡と「美味しい」の価値観が合うのかどうかも不安ではございましたが、

私は誘いに乗ってみることにしました。

指定された集合場所に集まれば、

八幡の他にも杉村や桐島、浅葱まで。


珍しいメンバーだなと思いつつ、

「美味しいものって用意されてるの?」

と聞くと、

「何言ってるんだ。みんなで作るんだよ」

そこからはもうはちゃめちゃでございます。

桐島の奇行に慄き、

杉村の手際の良さに見惚れ、

なんとも騒がしい料理が生まれました。

少し味気なくとも、

何故か一際美味しかったですよ。




いつも独りだった休日が、

カラフルに彩られた気がする、

そんな休日でございました。



お嬢様も、素敵な休日をお過ごしくださいませ。


さ、また物語の続きを書きましょうか!



黒崎
Filed under: 黒崎 — 11:00