黒崎の日常-夏はおセンチ-

ご機嫌麗しゅうお嬢様、お坊っちゃま。


黒崎もとい、黒崎でございます。


夏も終わりでございますね。


ここで一つ黒崎の夏の思い出を振り返ってみましょう!







.....とは言うものの




黒崎はずっとお屋敷におりました。


毎日毎日、お嬢様への紅茶のご用意をしておりました。


ひたすらにお湯の蒸気を浴びながら。


保湿、大切。


秋には、私の肌ツヤの良さに驚くことでしょう。





夏の催しなど、私には無縁。


お日様は苦手ですから。


そう、お日様苦手。


そうは言うものの、やはり籠もりきりというのも良うございませんので、


お散歩に出掛けてみました。


すぐ帰りました。


...やはり太陽は苦手。


その美しすぎる輝きは、


私には似合いませんでした。


何光年も離れているのに、


人の心を温め、開放的にさせるその影響力、その存在感。


羨ましさすら感じます。


これ以上出掛けると灰になってしまいますので、


黒崎はまた紅茶場へ戻り、


蒸気を浴びながらお嬢様のお帰りを待つことにいたします。










お嬢様、夏は楽しゅうございましたか?


ぜひ最後まで夏を満喫し、


新たな季節を迎えてくださいませ。


お嬢様の楽しい思い出一つ一つが、


私の、大切な夏の思い出でございます。




ー終ー
Filed under: 黒崎 — 21:00