インタビュー:家入レオ「“愚か”だからこそ凄く愛おしい」
――通算8枚目となるシングル「Silly」は現在放送中のドラマ『Nのために』の原作を読んで歌詞を書かれたそうですが、登場人物に共感する部分はありましたか?
家入:凄く似てるなと思いました。主人公たちが自分の大切な人やものを守る為に、罪や嘘を重ねていくんですけど、人を守る事と罪を重ねる事って対極じゃないですか。それをイコールで結んでしまう人間の切なさと言うか。もちろん罪を犯すのはいけないけど、主人公たちの姿を見て、皆それぞれの満たされない何かを満たそうとして誰かを守ったりしているんだなと思って。
サビで「Oh It’s so silly 何かを求め 確かめたくて 今日を生きてる」という歌詞を作ったのは、私だけじゃなく、人間として生まれたら誰もが一度は感じた事がある感情なんじゃないかと思って、主人公たちの姿に自分の姿を重ねた部分が大きかったです。
――Silly=愚かな、というタイトルがまず最初にあって、そこから膨らませて歌詞を書いていったんですか?
家入:そうですね。前までは私がこういう経験をして、こういう気持ちになって凄く痛かったから、曲を作りたいという想いで。牙を向くと言うか、筆圧が強い感じで曲を作る事が多かったんです。
そういう曲を歌うんだったらバラードしかないと思って、13歳の時から一緒に曲作りしてる西尾プロデューサーにイメージをお伝えして、出来た楽曲に自分なりの想いを乗せようと思って、歌詞を作りました。