前日まで首位と3打差の3位だった渋野日向子(21)=RSK山陽放送=が5バーディー、4ボギーの71と1打伸ばし、通算5アンダーとして、首位と2打差の3位で最終日に突入する。現在賞金ランク3位の渋野が逆転で賞金女王となるための絶対条件は優勝か単独2位。史上最年少の賞金女王へ向け「明日は本当に悔いのない一日にしたい。出だしから(カップを)ショートするようなことをせず、ピンを狙っていく」と、持ち前の強気な姿勢で挑むことを誓った。
12月1日は激動の2019年シーズンを締めくくる最終日。「一瞬の喜びのために頑張ります!」。最後にこう言って、帰りの車に乗り込んだ。憧れのソフトボール・上野由岐子投手(37)=ビックカメラ高崎=の言葉「喜びって一瞬。でもこの一瞬のために365日努力している。それがアスリート」になぞらえたセリフだ。
8月5日、真夏の真夜中にAIG全英女子オープンVで日本中を驚かせた。史上最年少女王、そして前人未到の「2週連続Vでの賞金女王決定」を達成して、再びシンデレラスマイルを日本中に振りまくはずだ。