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 民主派が圧勝した香港の区議会選挙から初の週末となった11月30日深夜、香港・九竜地区で警察がデモ隊に向けて催涙弾発射した模様だ。選挙後の本格的な衝突は初めて。

 九竜地区ではこの日の夜、警察の暴力に関する独立調査委員会の設置など「五大要求」の実現を訴えるデモ隊が集まり、抗議活動を展開していた。香港メディアによると、デモ隊が付近の道路や駅の入り口に火を放ち、警察隊が出動。少なくとも3発の催涙弾発射した模様だ。

 民主派が8割以上の議席を獲得した区議選以降、本格的な衝突が起こるのは初めて。選挙後、激しい抗議活動は影を潜めていたが、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が民主派の訴えに応じる姿勢をみせないことへの反発が出た形だ。(香港=高田正幸)